2回目失敗…葛西は11位、アマン14勝目

[ 2010年3月7日 23:24 ]

 ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプは7日、フィンランドのラハティで個人第20戦(HS130メートル、K点116メートル)を行い、バンクーバー冬季五輪個人ラージヒル8位の葛西紀明(土屋ホーム)は119メートル、121・5メートルの244・3点で11位だった。伊東大貴(雪印)は13位で湯本史寿(東京美装)は24位。同五輪2冠でW杯総合首位のシモン・アマン(スイス)が128メートル、131メートルの284・4点で今季6勝目、通算14勝目を挙げた。1回目に栃本翔平(雪印)は43位、竹内択(北野建設)は49位で、ともに上位30選手による2回目に進めなかった。

 2回目を終えた葛西は、思わず「失敗した。あちゃー」と顔をゆがめた。助走路からの踏み切りで高く浮きすぎてしまい、遠くへ飛ぶ勢いを抑えてしまった。この競技を知り尽くす37歳は「あれは後半に伸びないジャンプ」と反省した。
 場内放送で「カサイは、これが14度目のラハティ大会」と紹介され、歓声を浴びた。1回目は追い風の中、8位につけてベテランの技を見せただけに、2回目の失敗が悔やみきれない様子だった。
 五輪ではラージヒルと5位だった団体で世界の強豪と肩を並べる大ジャンプを披露した。「表彰台に乗るには5メートル足りない」と冷静だが、1けた順位は確実に狙えると自負している。「しっくりした踏み切りができればいいところまでいける」と残り3戦での活躍を誓った。(共同)

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2010年3月7日のニュース