佐藤　ロングスパートで２位

　【びわ湖マラソン】３６キロすぎからのロングスパートで日本勢最高の２位に食い込み、アジア大会代表へ名乗りを上げた。２００７年世界選手権代表の佐藤は「自分から仕掛けて逃げ切れたことは自信になるし、次につながる」と晴れやかな表情で話した。

　レースは２４キロ手前から急激にペースアップ。先頭集団９人の後方にいた佐藤は「追い付くのに手間取り、きついなと思った。目標を日本人トップに切り替えた」。初マラソンの北岡が第２集団を積極的に引っ張り始めると、そのすぐ後ろに付いて体力を温存。４０キロ以降のラップタイムは優勝したツェガエを上回った。
　昨年１２月の福岡国際では３１位と惨敗した。短期間での強行出場は「目標を置かないと、ずるずるといってしまう」からだった。年明けからの約２カ月間で４０キロ走を４本こなすなど、精力的な練習でこの日に備えた。
　新婚で、昨年に妻の薫さんの誕生日という１１月２８日に婚姻届を出した。今月２８日には結婚式が控えており「いい形で式を迎えたかった。日本人１位は合格点」と柔和な笑みを浮かべた。