小田孔が連覇「遼君には逃げられると思っていた」

＜男子ゴルフ　カシオワールドＯＰ最終日＞小田孔明は大会2連覇を果たしカップを手にＶサイン

　【カシオ・ワールドオープン最終日】小田孔が石川を圧倒した。開幕戦の東建ホームメイトカップ以来となる今季２勝目を挙げ、自身初めてとなる年間獲得賞金１億円の大台も突破した。

　「きょうは気合が入りました。遼君には追いつかれたら逃げられると思っていた。スーパーショットを見せてあきらめさせたいと思って回っていた」と話す通り、精度の高いアイアンでバーディーを量産。８番パー３では５Ｉでピンそば３０センチにつけるスーパーショットでバーディー奪取。「あれでスイッチが入った」と９番でも第２打を２メートルにつけて連続バーディー。インでもスコアを４つ伸ばし、石川を振り切った。
　コースには昨年、くも膜下出血で倒れながらも元気を取り戻した父・憲翁＝けんおう＝さん（６４）と、四国を訪れたことがなかったという母・慶子さん（５８）を呼び寄せていた。「日曜日に来てと言ったのに予選落ちしたら格好悪いな」と思っていたというが、大会連覇で最高の親孝行を果たした。両親の目の前で初めて優勝をプレゼントし、インタビューでは思わず涙を流した。次戦は最終戦の日本シリーズだが、「優勝賞金は４０００万円ですから欲が出ますね」と２週連続優勝にも色気を見せた。