日本一の瞬発力!岡崎朋美まだまだ狙える五輪メダル

[ 2009年11月30日 19:17 ]

5度目の五輪を目指すスピードスケートの岡崎朋美

 開幕まで2カ月余りとなったバンクーバー冬季五輪。若手に交じり、大舞台を目指すベテランを追った。

 スピードスケートの国内開幕戦だった10月下旬の全日本距離別選手権。38歳の岡崎朋美(富士急)は2レースの合計で争われた500メートルで絶好調の23歳、小平奈緒(相沢病院)に次ぐ2位に入った。特筆すべきは2レースとも最初の100メートルを出場選手でトップの10秒49で通過したこと。瞬発力はいまだに日本一だ。
 五輪が近づくと生き生きしてくる。昨季は3月のワールドカップ(W杯)で4季ぶりに500メートルの自己ベストを更新。世界距離別選手権は500メートルで8位だったが、2レース目だけに限れば5位で「2本そろえれば(順位は)上にいける」と意欲を燃やす。
 銅メダルに輝いた1998年長野五輪はもちろん、2002年ソルトレークシティー五輪で6位、前回トリノ五輪は4位といずれも女子500メートルで日本勢トップの成績を残してきた。「筋肉を締めようとトレーニングすれば2週間で変化が始まり、1カ月で見た目に分かるほど変えられる」と自分の体を知り尽くしていることが、抜群の勝負強さを生んでいる。
 出場すればバンクーバーは5度目の五輪で、冬季では日本の女子史上最多となる。だが、そんなところに目標はない。「ただ出るだけの選手になったら現役は続けない」との信念の下、「今まで引退しなきゃと思ったことはない」。衰えを知らない向上心で、狙うは12年ぶりのメダルだ。

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2009年11月30日のニュース