新旧交代 数字に表れる横峯さくらの強さ

[ 2009年11月30日 14:37 ]

リコーカップ優勝で賞金女王を決めた横峯は両手にトロフィーを抱え笑顔を見せる横峯さくら

 今季の女子プロゴルフツアーは29日に全日程を終了した。賞金女王を最終戦まで争ったのは、横峯さくら(23)諸見里しのぶ(23)有村智恵(22)の3人。この20代前半の若手3人がツアー競技34試合の半数にあたる17試合を制し、終始ツアーをリードした。

 最終戦の勝利で初の女王となった横峯の強さは、史上最高の獲得総額約1億7500万円だけでなく、ほかの数字にも表れている。約70・43の平均ストロークをはじめ、約89%のパーセーブ率や約72%のパーオン率、約69%のリカバリー率と4部門でトップ。このほか平均パット数3位、イーグル、平均バーディー数はともに2位と、全部門で安定したデータを残した。
 諸見里は平均ストロークで約71・05の5位、平均パット数は約1・79の7位、平均バーディー数は3・22の10位と目立った数字がない。それでも残り1試合まで賞金ランクトップを続けたのは、優勝争いでチャンスをものにする勝負強さと、高額賞金の四大大会2勝の効果もあった。
 この若手の活躍と対照的に、現役きっての実績を誇る不動裕理(33)福嶋晃子(36)は優勝なしに終わった。不動は1999年から10年続けた「毎年1勝以上」が途絶えた。また17年連続シードという最長記録を更新中だった服部道子(41)肥後かおり(40)のベテラン2人も来季のシード権を獲得できなかった。
 宮里藍の登場以来うねりが高まった新旧交代の波は、今季その頂点を迎えたといえる。

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2009年11月30日のニュース