40歳藤田、初優勝へ好位置

[ 2009年10月16日 18:06 ]

遼くん38位に後退、藤田らが首位

 【日本オープン】狭いフェアウエーや、やっかいなラフ。難しい設定の今大会に、自分の堅実なスタイルが適しているのは、藤田自身も分かっている。「周りからは毎年、チャンスがあると言われているんですけどね」。そんな期待に応えるべく、大会初制覇に向け、トップに並んだ。
 出だしの10番(パー5)で第1打をロストボール。ダブルボギーで発進し、「いきなりのロストはびっくり。でも次から(すべて)パープレーでも、上位には変わりないと切り替えた」と冷静さを保った。12番で5メートルのバーディーパットを決めるなどその後に二つ取り戻し、72にまとめた。
 今季2勝を含め、通算8勝の40歳。それでも日本一のタイトルには縁がなく、ツアーでは脇役の感をぬぐえない。「年々、日本オープンへの気持ちは強くなっている」と明かすのも当然だろう。
 今季はこれまで、パーか、よりいいスコアを獲得するパーキープ率でツアー1位。パーオン率も3位など、数字が藤田を後押しする。「データを見ても自分には合っている。最終日の前半までにチャンスがあれば、そこから思い切っていく。そこまでは動かず、騒がず」と、自らに言い聞かせた。

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2009年10月16日のニュース