鳥肌立った!内村圧巻の世界一フィニッシュ!

[ 2009年10月16日 06:03 ]

内村航平やったぜ!堂々の世界一!

 体操の世界選手権は15日、ロンドンのO2アリーナで男子個人総合の決勝を行い、北京五輪銀メダリストで初出場の内村航平(20=日体大)が91・500点で金メダルに輝き、五輪、世界選手権を通じて日本勢最年少となる個人総合王者が誕生した。田中和仁がメダルにあと一歩の4位に入賞した。

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 大会は2012年ロンドン五輪の会場で行われた。04年アテネ五輪の団体総合優勝で復活を遂げた「体操ニッポン」新世代のエースは2位に2・575点の大差をつけて優勝。3年後の五輪本番に向けて大きな弾みをつけた。
 世界選手権の個人総合優勝は1970年の監物永三、74年の笠松茂、05年の冨田洋之に続き4人目。五輪では東京大会で遠藤幸雄、メキシコ、ミュンヘン両大会で加藤沢男、ロサンゼルス大会で具志堅幸司が優勝している。
 北京五輪王者の楊威(中国)や冨田らの引退で体操界の世代交代が進む中、13日の予選をトップ通過した内村は武器である難しさと美しさを両立した演技で世界に大きくアピールした。
 最初の種目の床運動で出場選手中最高の15・625点をマークすると、五輪で2度落下したあん馬ではほぼ完ぺきな演技を見せ、2種目目で早くもトップに浮上。その後もライバルたちとの差を広げた。最終種目の鉄棒は着地こそ乱れたが、ダイナミックな離れ技で会場を魅了した。

 ▼内村航平の話 世界一になった実感はないけど、鳥肌がちょっと立っている。最後まで耐えることができたのが、結果につながったと思う。楽しい半面、きつい面もあったけど、結果が結果だからすごく楽しかった。

 ▼田中和仁の話 失敗に負けず最後までやり抜けた。一応、満足はしてる。雰囲気にのまれはしなかったけど、初めてということで1種目目は気持ち的に縮こまったところもあった。いい経験にはなった。

 ▼日本体操協会・二木英徳会長の話 内村選手が4年ぶりに個人総合の世界チャンピオンの座を日本に奪還してくれたことを誇りに思う。体操ニッポンとしてロンドン五輪に向けていいスタートが切れた。

 ▼日本選手団・塚原光男団長の話 よく頑張った。自信が出てきたと思う。ただ、平行棒の失敗は五輪で許されない。さらに上の完ぺきな演技をしてほしい。

 ▼冨田洋之コーチの話 盤石な試合運びだった。(優勝を)狙って(その通りの)結果も出して、これで一回り大きくなったと思う。どんどん勝ち続けてほしいし、“内村時代”の到来を感じた。(共同)

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2009年10月16日のニュース