日の丸振って母も応援…内村「来るなと言ったんですが」

[ 2009年10月16日 10:37 ]

体操の世界選手権男子個人総合決勝で、客席から内村航平選手を応援する母親の周子さん

鳥肌立った!内村圧巻の世界一フィニッシュ!

体操ニッポン受け継ぐ内村 こだわりが生んだ総合王者

コーチと二人三脚…気まぐれな天才から“練習の虫”へ

内村“鬼門”のあん馬で首位浮上

かつての王者も喜びの声「日本はすごいぞ」

 「コウヘイ、ガンバ」―。2012年ロンドン五輪会場のO2アリーナに歓声が響いた。15日に行われた体操の世界選手権で内村航平が五輪、世界選手権で体操ニッポン史上最年少の個人総合王者に輝いた。
 観客席で日の丸を振り、祈るように応援していた母の周子さんは、金メダルが確定すると立ち上がって大喜びし、自慢の息子に手を振った。にぎやかなキャラクターで北京五輪でも話題を振りまいた母に、内村は「応援は聞こえました。来るなと言ったんですが」と照れくさそうだった。
 05年メルボルン大会で個人総合優勝を果たし、昨年限りで引退した冨田洋之コーチ(28)も、自身に続く日本勢4人目の世界王者誕生を会場で見届けた。「内村時代の到来を感じた。どんどん勝ち続けてほしい」と熱いエールを送った。
 11日の練習で左足首を負傷した欧州王者のファビアン・ハンブッヘン(ドイツ)も、松葉づえ姿でライバルを祝福した。「ウチムラはとてもいい出来で、僕もうれしい。復帰は来年になると思うが、一緒に戦えることを楽しみにしている」と話した。(共同)

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2009年10月16日のニュース