明大 ミス連発…日体大に痛恨の敗戦

[ 2008年10月27日 06:00 ]

<明大・日体大>明大・杉本博(左)に強烈なタックルを浴びせる日体大・広瀬

 関東大学ラグビーは26日、秩父宮で対抗戦グループの1試合が行われ、昨季大学選手権4強の明大が日体大に10―16で敗れる波乱があった。明大が日体大に対抗戦で敗れるのは84年(16―22)以来、24年ぶり。前半16分まで10―0とリードしながら、相手SO大沢(4年)に3本のPGを決められるなど逆転された。筑波大戦に続いて2敗目(2勝)を喫した明大は早大、慶大、帝京大戦を残しており、大学選手権に出場可能な5位以内が危ぶまれるピンチとなった。

 痛すぎる1敗を喫した瞬間、明大FW陣がピッチに倒れ込んだ。6点差で迎えた残り10分、FW戦で何度もゴールライン付近まで押し込んだが、トライが遠かった。ロック杉本晃主将は「相手の方が接点での強さ、精度が高かった」とボウ然とした表情で振り返った。
 今季のテーマに掲げた“縦横無尽”が空回りした。FWで縦に進む伝統的な戦い方に、横への展開を付け加えようとしてきたが、この日は展開するたびにミスを連発。序盤の2トライでリードしながら、その後は日体大の防御を崩せず、藤田監督は「横へ動くということをはき違えている」と嘆いた。早大など強豪との対戦を残して早くも2敗目。大学選手権を逃せば、前回日体大に敗れた84年度以来24季ぶりとなる。藤田監督は「もう開き直ってやるしかない」と話した。

 <日体大 スーパーブーツ大沢60メートルPG!>SO大沢が1ゴール、3PGを決めて24年ぶり明大撃破の立役者となった。3点差で迎えた前半終了間際の42分には、自陣から約60メートルのロングPGを狙って成功。海外でもあまり見られない距離のPGを決める“スーパーブーツ”ぶりを見せつけ「練習でも決められるし、自信を持って蹴った」と胸を張った。開幕戦の慶大に続く強豪撃破で1敗をキープ。次戦では王者・早大と対戦するが、米地ヘッドコーチは「これから作戦を練っていきたい」と意欲満々に話した。

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2008年10月27日のニュース