「次はやる」美姫 コーチの助言で4回転見送り

[ 2008年10月27日 10:03 ]

今季初戦は安全策で3位だった安藤美姫

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第1戦、スケートアメリカで、安藤美姫が注目の4回転ジャンプを跳ばなかった。「全試合で跳ぶ」と明言し、フリー当日朝の練習でも曲をかけて調整していた。挑戦を望んだが、モロゾフ・コーチに「最初の試合はミスなくやるべきだ。無難にいこう」と諭されたという。今季初戦は安全策で3位だった。

 昨季のNHK杯でコーチの指示に反して挑んだ2連続3回転を失敗した苦い記憶もあった。4回転については「昨季から成長できている」との実感はあるが、「今回の彼の選択は正しかった。次の中国杯はやる」と不満な様子は見せなかった。
 連続ジャンプの回転不足やスピンでのレベルの取りこぼし、スパイラルでも体勢を崩すなど、細かいミスが目立った。表現力を示す5項目の得点は伸びず、「技のつなぎ」は5・65点と特に低かった。大技挑戦への道を進みつつ、浮き彫りになった課題を修正していくことが、本当の意味での復活につながる。
 「次の中国杯でいい結果ならファイナルにも行ける。この結果には満足している」。体調が整い、大崩れせずに演じきったことが、何よりの収穫といったところか。(共同)

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2008年10月27日のニュース