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早大時代からの“先輩”松本育夫さん 釜本さんは2つの武器で「100年に1人の選手」

[ 2025年8月11日 04:53 ]

釜本邦茂さん死去

釜本さんの早大サッカー部先輩でもある松本育夫さん
Photo By スポニチ

 釜本さんとともに戦ったメキシコ五輪・日本代表イレブンが別れを惜しんだ。「黄金の左足」と呼ばれ、左サイドからのクロスで釜本さんのゴールをアシストし続けた杉山隆一さん(84)、早大時代からの先輩だった松本育夫さん(83)、プライベートでも親交があったGK横山謙三さん(82)が、それぞれ日本史上最高のストライカーをしのんだ。

 早大サッカー部の先輩でもある松本さんは「100年に1人の選手。彼がいなかったらメキシコで銅メダルは獲れなかった」と断言した。松本さんが4年生時に入学してきた釜本さんは9月開幕の関東大学リーグ戦でいきなりレギュラーで起用された。のちに代名詞とされた“右45度”と“ヘディング”という2つの武器を持っていたのが強みだった。軸足の爪先を蹴る方向にしっかり向けて蹴る、正確で強いシュート。ニアを狙うときは叩きつけファーはGKの上をふわりと抜くヘディング。いきなり11得点で得点王に輝き「俺はこうだ、というものを持っていた」と振り返った。

 傲慢(ごうまん)にも思えるメンタルの強さにも驚かされたという。釜本さんが1年生の時の試合中に、4年生のMF八重樫茂生さんが、「ガマ、守備もしてくれ」と声をかけると「得点すればいいんでしょ」と返したという。

 その半面、ピッチを離れたところでは、細かいところにも気を使った。特に体には神経を使い、練習で擦り傷をつくると、風呂に入る前に傷口を入念に消毒した。酒もあまり飲まず、食事の時にビールの小瓶を1本飲むぐらい。常に自分をコントロールしていた。「あらゆる面で素晴らしい選手だった」と戦友の早すぎる死を惜しんだ。

 ▽メキシコ五輪3位決定戦 日本は前半20分、40分に杉山のアシストから釜本が2得点。後半は大声援を背にした地元メキシコに猛反撃を受けたが、GK横山のPKセーブなどでしのぎ、2―0で勝利した。五輪のサッカーではアジア勢初となるメダルを獲得し、7得点の釜本は得点王となった。

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