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試合序盤に異変、満身創痍で走り抜いた鹿島DF小池龍太「自分自身もボロボロだけど…」思いつないだ90分

[ 2025年8月11日 06:00 ]

明治安田J1リーグ第25節   鹿島1―0FC東京 ( 2025年8月10日    味の素スタジアム )

<FC東京・鹿島>前半、軽快な動きを見せる鹿島・小池(撮影・西尾 大助)
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 鹿島が首位に返り咲いた。FC東京とのリーグ再開初戦。我慢強く戦い、終盤にFW田川が決勝点をもぎ取った。試合終了の笛が鳴ると、DF小池龍太はゆっくりとピッチに座り込んだ。アクシデントを乗り越え、満身創痍(そうい)の状態でのフル出場だった。

 前半15分頃、控えのDF津久井が急ピッチでアップを始めた。小池に異変が起きていた。中断期間はコンディション不良で全体練習から離脱。6日の天皇杯・福岡戦もベンチ入りを外れていた。試合後、左膝にアイシングを施して取材エリアに現れた小池は、状況を問われると落ち着いて口を開いた。

 「久しぶりにサッカーをした。前日練習を含めて2回ぐらいしかサッカーをする機会はなかったんですけど、そんな選手でも鬼さん(鬼木監督)は使うと信頼をしてくれた」。この日は同じ右サイドバックのDF濃野が累積警告で出場停止。小池も決して万全の状態ではなかったが、ピッチに立つ覚悟を固めた。「自分自身もボロボロだけど、こういう時にもし再発してでも勝ち点を落とさないことが全てかなと」。試合序盤、その痛みは再発した。それでも「許容範囲の中でプレー続行可能かなと思ったので、最後までプレーしました」。マッチアップした日本代表MF俵積田には粘り強く対応。決勝ゴールの直前、右サイドのタッチライン際ぎりぎりでFW鈴木のパスを味方につないだ。最後は足をつりながら、チーム2位の走行距離10・097キロを走り抜いた。「自分がサッカーができる幸せ」が何よりの原動力だった。

 「長期離脱してる選手もいますけど、まだ僕は走れているので、そういった人たちの分まで(思いを)つないでいくところを表現できた。こうやって一つ一つ、つないでいくのが鹿島で、それが優勝に値すると思う。今日の試合の大きな成果だと思います」

 22年に横浜MでJ1優勝に貢献した。今季、鬼木監督とともにタイトルを知る人間として鹿島に加わった。その経験値は、優勝争いの佳境を迎えるシーズン終盤でさらに生きてくるはずだ。「これから迫ってくるプレッシャーに一つ一つ目を向けていかないといけない。鹿島で獲るタイトルはマリノスとは違う。新しいものを自分もみんなと感じるために、残りの試合はそういう部分を前面にこれからも出したい」。泰然自若を貫く29歳の言葉は心強く、頼もしい。(坂本 寛人)

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