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横浜M西野SD、ホーランド体制継続を強調「支え続ける」 昨季キューウェル体制は8勝5分け10敗で解任

[ 2025年4月10日 15:57 ]

横浜Mの西野SD
Photo By スポニチ

 横浜F・マリノスの西野努スポーティングダイレクター(SD、54)が10日、神奈川県横須賀市内のクラブハウスで取材に応じた。今季から指揮するスティーブ・ホーランド監督(54)の下、リーグ戦は開幕から9戦でわずか1勝で、現在17位に低迷。それでも、ホーランド監督体制を継続しながらサポートすると誓った。

 「チームが成長して良くなっている、そして方向性が間違ってないと思う限りは支え続けるし、大きな決断をする必要はない。みんなが少しずつ努力することで良くなっている。そこは強調して伝えたい」

 西野SDが就任前の昨季はハリー・キューウェル氏が指揮していたが、リーグ戦8勝5分け10敗の12位だった7月中旬に解任された。今季も深刻な状況が続いているが「(解任に関する)数値的なボーダーラインは今話すものではないと思っている。監督をどうこうするという議論は分かりやすいし、皆さんがするのは全然いいと思うが、監督1人の能力を評価するだけで議論はしたくない」と話した。

 そのうえで体制を変えるべきタイミングを「チームの成長が見えなくなり、監督の言葉が力を失った時」と説明した。

 昨季62失点で課題だった守備の整備と、クラブ最大の武器アタッキングフットボール(攻撃的サッカー)のバランスが崩れており、選手それぞれの持ち味も発揮できていない。西野SDは「監督も今そこを試行錯誤してる」と言う。

 前イングランド代表ヘッドコーチ(HC)だったホーランド監督は、プレミアリーグの名門チェルシーでもHCを歴任。国際経験豊かな参謀役として知られる一方、監督歴が少ない。「監督経験がないことは重々認識した上で契約して招へいしたし、本人もそこは認識している上でのチャレンジはしてくれている」と語る。

 現在は戦術などを試行錯誤しながら戦っている段階で、チームにも少しずつ浸透して良くなっている。ただ、伝統ある横浜F・マリノスは、J1昇格初年度やJ2、J3のクラブのように、新監督やチームを成長させていくだけのクラブではない。成長とともに常にタイトル争いが求められる。西野SDは「与えられる時間はそんなに長くないと思っている。当然、結果を求められるし、毎年のようにタイトルを争わないといけないチーム。そこに関しては悠長なことは言ってられないというのも分かっている。成長を見せながら、最低限の結果を残しながら、チームを鋭角に上向きにさせることが一番のチャレンジ。2年も3年も時間を与えられるクラブだとは思ってない」と強い覚悟を示した。

 ◇スティーブ・ホーランド 1970年4月30日生まれ、英国出身の54歳。選手時代はイングランド下部リーグのダービー・カウンティなどに所属し、91年に現役引退。翌92年に同国下部リーグのクルー・アレクサンドラFCのユースコーチに就任し、22歳という若さで指導者キャリアをスタート。07~08年には同クラブの監督を務めた。11~17年はプレミアリーグの名門チェルシーでヘッドコーチ。16年にイングランド代表HCに就任し、W杯は18年ロシア大会4強、22年カタール大会8強入りに貢献した。

 ◇西野 努(にしの・つとむ)1971年(昭46)3月13日生まれ、奈良県出身の54歳。奈良高、神戸大を経て93年に浦和へ入団。DFとして9シーズンでJ1通算107試合出場6得点。01年限りで現役引退後は産業能率大の教授などを歴任し、20年から昨季途中まで浦和のテクニカルダイレクター(TD)を務めた。今季から横浜Mのスポーティングダイレクター(SD)。公式ブログ「西野塾」ではスポーツビジネスやクラブ経営について執筆している。

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