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横浜M西野SDがリーグ戦17位の現状説明「当然満足してない」 今後の方針や目指すスタイル語る

[ 2025年4月10日 14:08 ]

取材に応じる横浜Mの西野SD
Photo By スポニチ

 横浜F・マリノスの西野努スポーティングダイレクター(SD、54)が10日、神奈川県横須賀市内のクラブハウスで取材に応じた。今季から指揮するスティーブ・ホーランド監督(54)の下、リーグ戦は開幕から9戦でわずか1勝で、現在17位に低迷。チーム状況や今後の立て直しについて説明した。

 「リーグ順位の位置には当然満足してない。いきなり優勝争いができると思っていたかというと、そこまでは考えていなかったが、予想以上に下の位置にいることは間違いない。そのことによって、見に来ている人たち、応援してくれている人たちに残念な思いをさせていることも理解している。本当にふがいない」

 昨季リーグ戦62失点で崩壊した守備は、今季ここまで9試合で9失点と改善されている一方、得点力不足に苦しんでいる。前日9日の川崎F戦こそチーム今季初の3得点を挙げ、ドローで終えたが、ここまでリーグ戦は9試合で計7得点。クラブ最大の武器であり、DNAのアタッキングフットボールの迫力はない。

 「アタッキングフットボールの体現についてもほど遠いところにいる。スティーブ監督と一緒にチームづくりを進め、失点数を減らすという一つのハードルは順調に克服している。一方で守備を整備するということは、ある程度ルールをつくって組織として決まり事を守ることを徹底しないといけないので、攻撃的なところでクリエイティビティーや選手の自由度が守備側に引っ張られて発揮できなくなっていると感じるし、監督も理解している。意図的にそうしているわけではないが、そうなっている現状は把握している」

 今後は整備された守備を継続する中で本来の攻撃的サッカーを融合させていく。「アタッキングフットボールという言葉の定義については、クラブ全体として確たるもの、共通して“絶対にこうだ”というものがないと思っている。関わる人、選手たち、監督によっても、シーズンによっても変わるかもしれない」としたうえで、今後立て直すための方向性をこう語った。

 「前からプレスをかけて高い位置でボールを奪うことは第一のプライオリティー。一方で、ボールを持った時はしっかり保持できるし、GKからでもつなげるし、中盤でもボールをキープしながら相手の隙を突いて仕掛けられる。その両方ができるスタイルを目指していきたい」

 現状ではボール奪取の位置が自陣の深い位置が多く、改善点の一つとなる。改めて今季の目標について「一つでも上(の順位)。このクラブは当たり前にACL、アジアでの大会に出ることが求められていると思っているので、リーグだと2位、もしくは3位以内。天皇杯、ルヴァン杯(ではタイトル)を獲ることに毎シーズン(目標を)置くというのは今年の最初に明言したし、チームに伝えたので、そこは変わらない。そこを目指す」と語った西野SD。報道陣からの質問に対し、約1時間、丁寧に答え続けた。

 川崎F戦に2点差以上で負けていれば、2シーズン制だった02年第2S以来の単独最下位の危機だった。立て直しは急務。リーグ戦上位浮上、カップ戦優勝、アジア制覇へ時間は少しも無駄にできない。

 ◇西野 努(にしの・つとむ)1971年(昭46)3月13日生まれ、奈良県出身の54歳。奈良高、神戸大を経て93年に浦和へ入団。DFとして9シーズンでJ1通算107試合出場6得点。01年限りで現役引退後は産業能率大の教授などを歴任し、20年から昨季途中まで浦和のテクニカルダイレクター(TD)を務めた。今季から横浜Mのスポーティングダイレクター(SD)。公式ブログ「西野塾」ではスポーツビジネスやクラブ経営について執筆している。

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