×

日本代表 終了間際PK決められカナダに1―2逆転負け…W杯前ラストマッチ 柴崎が絶妙先制アシストも

[ 2022年11月18日 00:41 ]

サッカー国際親善試合   日本1―2カナダ ( 2022年11月17日    ドバイ )

<日本・カナダ>前半、(右から)柴崎、田中(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 FIFAランキング24位のサッカー日本代表は17日、W杯カタール大会前最後の実戦となる国際親善試合で同41位のカナダ代表と対戦。前半8分MF柴崎岳(30=レガネス)からのスルーパスにMF相馬勇紀(25=名古屋)が反応して先制。しかし同21分にセットプレーから失点、終了間際にはPKを与えてしまい勝ち越しを許し、2ー1でカナダに敗れた。

 遠藤と守田という2つの“心臓”を欠いた日本代表に、血は通った。森保監督は宣言通り、田中と柴崎をボランチで先発起用。柴崎にはキャプテンも託した。遠藤&守田の大黒柱がベンチに回った9月のエクアドル戦ではあまり機能しなかったペアだが、攻撃では一定の躍動感を見せた。

 先制点は柴崎が演出した。前半8分、敵陣の浅い位置から絶妙な浮き球のパスを供給。裏に抜け出した右足で触れると、値千金の先制点となった。柴崎が果敢に縦パスを入れ続けたことで序盤はチャンスも多く、ボール支配率も上回った。

 田中は10月29日に右膝関節包を損傷後、この試合が実戦復帰となった。14日までは別メニューだったが、「フィーリングを上げていかないといけない」と間に合わせた。「1回やれば、ある程度分かる」と前回柴崎と組んだエクアドル戦の経験を元に、自身は守備に重きを置きながらバランスを保ち、中盤を構成した。

 1試合で世界は変わる――。それをともに経験した過去がある。柴崎は4年前のロシア大会直前、親善試合パラグアイ戦。先発に返り咲いて存在感を放つち、本大会での全4試合出場につながった。田中は昨年10月のW杯アジア最終予選オーストラリア戦。布陣変更で先発に入ると、ゴールまで記録。既に2敗して窮地だった日本を救い、以降は先発に定着した。「オーストラリアで点を取ったから最終予選も出られただろうし、それは明日の試合(カナダ戦)もそう。サッカーである以上、1試合で変わる」と話していた田中。成功体験を持つ2人の意地が、立ち上がりから見えた。

 しかし田中は前半に自らボールを失ってピンチを招く場面も。後半22分に鎌田と交代。鎌田はそのままボランチに入った。

続きを表示

この記事のフォト

2022年11月17日のニュース