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ドイツ傷だらけ…日本戦でベストメンバー組めない? ウェルナー、ロイスがケガで落選&ミュラー腰痛

[ 2022年11月16日 04:22 ]

オマーンへ出発するドイツ代表の選手たち(ロイター)

 W杯カタール大会の選手登録が14日に締め切られ、26人の各国代表メンバーが出そろった。初めて欧州のシーズンを中断して11~12月に行われる今大会で目立つのは負傷による選手のコンディション不良で、欠場する選手も少なくない。日本が1次リーグ初戦で激突するドイツは、FWウェルナー(ライプチヒ)が2日に左足首のじん帯を断裂。フリック監督は「厳しい損失」とエース離脱を嘆き、MFロイス(ドルトムント)も9月に右足首のじん帯を痛めた影響で招集を外れた。4大会連続W杯出場の33歳FWミュラー(Bミュンヘン)は腰痛で直近の5試合を欠場と状態は不透明だ。

 シーズン真っ最中の開催はトップコンディションを保つことができればレベルが高いプレーを期待できる。しかし、現実は選手にとって過密日程の延長線上にW杯開幕を迎える厳しい日程となり、現場からは否定的な反応が噴出。多数の代表選手を抱えるリバプールのクロップ監督は「選手が負傷してW杯に出られなくなることは新しいことではないが、リーグ戦最後の試合から1週間でW杯が開幕する。リスクは以前よりも大きく、クレージーだ」と吐き捨てる。

 通常は1カ月程度の準備期間を経て大会に突入するため、負傷者もある程度の回復が可能。サプライズ招集の選手がいても戦術確認の期間があった。しかし、今回は約1週間の準備で大会直前に試合を組めないチームもある。ドイツは代表歴がない17歳のFWムココと2部経験が長いFWフュルクルクを招集したが、実戦調整は16日オマーン戦しかない。

 短期間で選手の状態を整え、戦術を含めていかにチームとして本番で機能させるか。長期にわたる準備計画、監督の対応力など従来以上に総合力を問われる大会になりそうだ。

 ≪オマーン入りで中東に体慣らす≫ドイツは14日、合宿地オマーン入りした。中東の気候と時差に体を慣らし、16日にオマーン代表と親善試合を行ってW杯開幕に備える構え。フリック監督は「事前に環境に順応することは、とても重要」と訴えた。日本戦を控えた最後の実戦調整ではフュルクルクとムココの新顔FWコンビや5年ぶりの代表復帰となったMFゲッツェを試す見通しで指揮官は「ゲッツェは代表入りを喜んでいる。我々も楽しみ」と期待。体調不良などでBミュンヘンで最近5試合を欠場していたFWミュラーらの状態も確認することになりそうだ。

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2022年11月16日のニュース