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【Jトピ~データで読み解く】G大阪守護神 東口から目を離すな 約2年ぶりJ1でGKのアシストを記録

[ 2022年9月14日 04:00 ]

最近5年のJ1でGKによるアシスト
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 現代サッカーでは11人目のフィールド選手としてGKの攻撃参加が重視される。8月、G大阪の東口順昭(36)が、今季J1のGKで初となるアシストを記録。守護神たちの攻撃関与をスタッツで検証する。(記録課)

 スタジアムにいても見逃した方がいたかもしれない。8月27日名古屋戦でG大阪がスコア1―0とリードした終盤、相手の直接FKをキャッチした東口が前線やや左方向へ大きなパントキックを上げた。途中出場のFW鈴木が後ろ向きで収めて中央に切り込み、右足でミドルシュート。これがゴール右隅に決まってJ1復帰後初得点となり、東口にアシストが記録された。J1でGKによるアシストは20年9月に広島・大迫がマークして以来、約2年ぶりだった。

 直接的なGKの得点やシュートは今季J1ではまだ出ていないものの、シュートにつながるラストパスを記録したGKは5人いる。最多は2本で、東口と浦和GK西川。同じ36歳でライバル関係にあるベテラン2人がマークしているのが興味深い。敵陣深くまで届くキック力と、遠くの味方に合わせる正確性が求められる。

 ビルドアップへの関与で、異彩を放つのは鳥栖のGK朴一圭(パクイルギュ)だ。ピッチを3分割した中央のミドルサード(MT)から出したパス数が、GK2位の3倍以上となる95本。守備ラインを上げた局面で裏側にボールがこぼれた際などには積極的に飛び出し、後方を幅広くカバーしている。自ら20メートル以上を運ぶキャリーもGK最多タイの10回。足元の技術に自信がないと難しい。

 観戦時にGKにボールが渡ると、ひと息つくという方は多いはず。そこですぐにピッチから目を離さず、次なる攻撃の起点として観察してみてほしい。(データ提供・データスタジアム)

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