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東京V・城福新監督 就任会見「新しい東京Vをつくり一番上のリーグへ」14年前「運命的」に感じた縁語る

[ 2022年6月15日 16:05 ]

就任会見で決意を語った城福監督
Photo By スポニチ

 J2東京Vの新監督に就くことが発表された城福浩氏(61)が15日、東京都内で就任会見に出席した。13日に解任された堀孝史前監督(54)の後任として、残り21試合の後半戦では14位からの巻き返しを図る。「途中から指揮する難しさは十分承知していますが、何より東京Vの方から“新しい東京Vを作ることを加速したい”という強い熱い思いをお聞きして、どのチームにもまねできない歴史のあるチームと認識している中で、重みを十分認識した上で熟慮して受けさせていただいた」と明かし、「新しい東京Vをつくって一番上のリーグで戦わせることが日本のサッカーにとって大きな貢献になる」と決意を語った。

 東京Vとは昔から縁がある。「(前身の)読売のときから、プレーヤーだったころには練習試合の相手をしていただいた。あこがれの存在でもあったクラブ」。監督になってからは、“岐路”に関わった。FC東京を率いていた08年のJ1最終節。千葉に2―4で逆転負けしたことで、結果的に東京VがJ2に降格した。「自分のせいという言い方は少し語弊がありますけども、奇跡的な状況でジェフが残って、東京Vがその裏で降格したという事実はプロの監督として関わって深く心に刻み込まれている」。だからこそ、J1昇格というミッションを掲げる東京Vから就任の打診を受けた際には「運命的なものを感じた」という。

 21試合を終えて、クラブはJ1昇格プレーオフ圏内まで4差の勝ち点26で14位につける。得点数、失点数とも36で、前者は上から2番目に多く、後者はワースト2位だ。新指揮官は「得点で言えば昇格争い、失点で言えば残留争い」と表現。「攻撃力が守備力を凌駕(りょうが)してもっとやれるんだというアプローチと、最低限、守備の隙を作らないところの両立は自分の経験を持ってして必ずできる」と標榜(ひょうぼう)するスタイルを明確にし、「今のつなぐサッカーの中で、リスクを背負って全員が走って勝ち点をもぎ取るというイメージはできています」と言い切った。また、「得点力に関しては、もっとバリエーションを増やしたい」とも掲げた。

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