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森保JAPAN チュニジアに完敗…“麻也の裏”弱点見抜かれ後半だけで3失点

[ 2022年6月15日 04:35 ]

キリン杯決勝   日本0―3チュニジア ( 2022年6月14日    パナスタ )

<日本・チュニジア>優勝し喜ぶチュニジア代表を背にする森保監督(撮影・小海途 良幹)
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 日本代表は14日のキリン杯決勝でチュニジア代表に0―3で敗れた。後半10分にPKで失点。同31分に2点目、同終了間際には3点目を失った。02年6月14日のW杯日韓大会の1次リーグでは2―0で快勝した相手に完敗を喫した。6月の親善試合4試合を2勝2敗で終えた日本代表は今後、国内組で戦うE―1選手権(7月19~27日、日本)、9月の親善試合を経て、W杯カタール大会(11月21日~12月18日)に臨む。

 降りしきる冷たい雨が肌に突き刺さった。W杯に出場するチュニジア相手とはいえホームで0―3完敗。目標に掲げるW杯ベスト8入りに向けて課題ばかりを突きつけられた。

 「毎試合、選手を入れ替えながら戦うという難しいことを要求した。選手の責任で、この結果になったのではない。(選手には)悔しさをバネにしてW杯で結果を出せるようにしていこうと話した」

 W杯最終予選途中から採用する4―3―3をベースに招集メンバー28人中24人を起用。サバイバルの側面もあり、指揮官は結果よりも底上げ成功を強調する。だが全4試合で失点し計6失点。その全てがミスに起因した。この試合ではDF吉田がエリア内でのファウルや連係ミスで全3失点に関与した。

 チュニジアのカドリ監督は「日本の弱点は守備。DFが難しい状況に置かれるとミスをする。我々はボールを(DFの)裏につけることに注意した」と指摘した。日本はDFの背後の守備に難点があることを見抜き狙い通り攻略したのだ。

 今回の活動の4試合中3試合の相手がW杯出場国だった。吉田はPKを与えたシーンを振り返り「あそこで滑っちゃいけない。試合を壊してしまった。W杯に出るチームはプレスが簡単にハマらない。そこの守備をもう一度、再確認しないといけない」と痛感。前線からのプレスの仕方を見直す必要性を口にした。

 また指揮官と主将が課題に挙げたのがボールの動かし方だ。W杯第2戦の対戦相手(ニュージーランドとコスタリカの大陸間プレーオフ勝者)はチュニジア同様に堅守速攻型だけに吉田は「どう揺さぶるか、どう崩すか。それも確認しないといけない」と話した。ブラジル戦(6日)もガーナ戦(10日)もビルドアップのミスが失点に直結した。ボールポゼッションの向上も必要になる。

 「アグレッシブなチャレンジがなければ、そのミスが今後高いレベルの中で使えることなのか、やってはいけないことなのか分からない。チャレンジしたからこそ正しい修正ができる」と森保監督は前を向く。

 この4試合で収穫もあった。長友の右サイドバック起用にめどが立ち、久保もインサイドハーフで結果を残した。ただ本大会まで5カ月。フルメンバーで戦える国際Aマッチは、欧州遠征を計画している9月の2試合だけだ。残された時間はあまりにも短い。

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2022年6月15日のニュース