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ウェールズが64年ぶりのW杯出場 先発9人を入れ替え、戦禍のウクライナ退ける

[ 2022年6月6日 03:18 ]

<ウェールズ・ウクライナ>W杯出場を決め歓喜のウェールズ選手ら(AP)
Photo By AP

 サッカーのW杯カタール大会(11月21日開幕)の欧州予選プレーオフ(PO)A組決勝が5日に英国のカーディフで行われ、ホームのウェールズがウクライナを1―0で破って1958年スウェーデン大会以来、64年ぶりの本大会出場を決めた。

 ウェールズはロシアの侵攻を受けて母国が戦場になり、国民に希望を与えようと奮闘するウクライナに苦戦を強いられたが、前半34分に先制。ゴール左前で得たFKでエースのベールが放った一撃を相手MFヤルモレンコがヘディングでクリアしようとしたものの、コースを変える形となった。後半も追加点を奪えず、相手の猛攻にさらされたが、GKヘネシーを軸に守り切った。

 決勝点を演出したベールにとっては悲願のW杯切符。今季限りでのRマドリード退団が決まり、W杯出場を逃した場合の現役引退の可能性が報じられる状況となっていたが「出場できれば素晴らしい」と話していた大会にようやくたどり着いた。

 ウェールズは3月の段階でオーストリアとのPO準決勝を制していたが、もう一方の準決勝スコットランド―ウクライナ戦がロシアのウクライナ侵攻を受けて延期。ウクライナがスコットランドを破った今月1日、ウェールズは欧州ネーションズリーグでポーランドと対戦し、主力を温存して1―2と逆転負けした。この日は先発を9人入れ替えて試合に臨み、W杯出場を決めた。

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2022年6月6日のニュース