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鳥栖 ラストプレーで追いついた田代執念ヘッド弾 敵地で貴重な勝ち点1

[ 2022年5月25日 22:40 ]

明治安田生命J1第15節   鳥栖4―4鹿島 ( 2022年5月25日    カシマ )

<鹿島・鳥栖>後半、ゴールを決める田代(左から3人目)=撮影・小海途 良幹
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 ラストプレーとなったセットプレーでDF田代が執念の同点ヘッドをたたきこみ、ゴールの応酬となったアウェー戦で勝ち点1をもぎ取った。

 
 後半アディショナルタイムだけで両チーム合わせ3得点が生まれた壮絶な一戦。鳥栖は1点リードで試合終盤を迎えるも、後半47分、同49分に立て続けに得点を許し3―0のリードからの大逆転を喫していた。

 ただ、チームは誰も最後まであきらめていなかった。同52分に得た最後のセットプレーのチャンス。キッカーを務めたMF藤田の放った直接ゴールに向かう鋭いボールを相手GKがかき出すと、そのこぼれ球に田代が頭から飛び込みこの日2点目のネットを揺らした。

 前半立ち上がりから押し込まれる展開の中、同31分、田代がセットプレーから流れを変える先制点を決めた。これでゲームの主導権を握ると同38分にはこの日先発のFW宮代が追加点。後半4分には古巣相手に躍動するMF小泉が3点目のゴールを決め3―0と大きなリードを奪った。

 だが、ここから鹿島の怒濤の反撃が始まった。昨季まで鳥栖でプレーした樋口に同7分に1点を返されると、同23分に2点目を奪われリードは1点に。守備の枚数を増やし相手の攻撃を懸命にしのいで後半アディショナルタイムに突入するも、まさかの2失点で一度は大逆転を許していた。

 それでも劇的な逆転に盛り上がる敵地でみせた意地の同点劇。今季9度目の引き分けにも川井健太監督は「アウェーで勝ち点1を獲れたので評価できる試合。あのようなシチュエーションでもメンタルは崩れないと心配していなかった」と逆転される難しい状況にも下を向かなかった選手たちを称えた。
 
 2得点の活躍でチームを敗戦の危機から救った田代は「逆転されても下を向いている暇はない。点を獲ることしか考えてなかった」と振り返った。内容に悔しさをにじませながらも「勝ち点1を持って帰れることはポジティブ。とても課題の残る試合だったが次は勝ち点3を獲る」と前を向いた。
 

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2022年5月25日のニュース