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ブームの前から先取り! G大阪・中村仁郎は、ヨガマットで心身ともに成長

[ 2022年5月25日 07:00 ]

コラム「私の相棒」

ヨガマットを手にポーズを取るG大阪MF中村仁郎

 その人の人生を語る上で欠かせないモノやコトは必ずある。一つのことを極めようと日々奮闘している選手ならなおさら。そんなアスリートらの“相棒”を紹介する。

 家長昭博や宇佐美貴史、堂安律らを輩出したG大阪アカデミー出身のU―19日本代表MF中村仁郎(18)は、サッカー界にブームが訪れる前からヨガと接してきた。小学2年の時に、ヨガ教室に通い出した母に付いていき、見よう見まねで始めたのがキッカケだ。今では自宅で毎日1時間30分、さらにヨガ教室には週1回通い、汗を流す。ヨガマットは欠かせないアイテムだ。

 「僕もサッカーをやっていて体に気をつけないといけないなと思っていたので始めましたが、最初はかじっている程度。本格的に取り組みだしたのは、中学3年生の時でした」

 成長期は負傷に悩まされた。体と向き合う中で筋トレや整体などにもトライしたが「自分はヨガが一番合っていた」と幼少期から身近にあったエクササイズを取り入れた。得意ポーズは“シルシャーサナ”と呼ばれるヘッドスタンド。リバプールFWサラーのような得点後のヨガポーズパフォーマンスは考えていないようだが「最初は難しかったけど今では一番好きなポーズ」とあどけなく笑う。

 「ぶつかってきた相手の衝撃にも耐えられるようになった。柔軟性が出てきて、やっと体が自分本来の動きになってきた。何より負傷しなくなったのは大きい」

 ヨガ効果は体だけではない。「ヨガの先生からは“乱れている心を整え、何事も受け入れられることができる”と言われています」。高校2年でJ1デビューを果たし、今季、満を持してトップ昇格。18歳にしてG大阪の攻撃の中心になりつつあっても浮かれず、言動が落ち着いているのは、ヨガに起因するのかもしれない。

 「今以上に自分の体を知りたいし、より最大限の力を出せるようにしたい。今後もヨガを追求していきたい」

 ヨガ歴10年のベテランが見据えるゴールははるか先。それは同時にJ1初得点、パリ五輪、そしてW杯出場へとつながっている。 (飯間 健)

 ◇中村 仁郎(なかむら・じろう)2003(平15)年8月22日生まれ、大阪府茨木市出身の18歳。G大阪ジュニアユース―同ユース育ち。15歳だった19年7月21日のC大阪U―23戦でJ3デビュー。20年12月19日、清水戦で宇佐美貴史、堂安律以来となる高校2年生でのJ1デビューを飾る。22年にトップ昇格。1メートル67、60キロ。左利き。

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