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FIFA ロシア、ウクライナの外国籍選手に救済措置 6月末の今季終了までフリー移籍OK

[ 2022年3月9日 05:30 ]

ロシア・プレミアリーグ   ロストフ0-1ソチ ( 2022年3月7日 )

ロストフ退団の可能性もある橋本
Photo By 共同

 ロシアとウクライナで苦しむ外国籍選手に“救いの手”が差し伸べられた。国際サッカー連盟(FIFA)は7日、ウクライナに侵攻したロシアでプレーする外国籍選手や監督の移籍に関する特例措置を決定。10日までに所属クラブと合意に至らなくても、6月末の今季終了まで一時的に他国のクラブへ移ることができるとした。また、リーグ戦が中断しているウクライナのクラブに所属する外国籍選手らも、契約を一時停止する。

 移籍は夏と冬の一定期間内に限られているため、今回は異例の措置。選手獲得は1クラブ2選手までに限定されるが、国外でプレーの場が確保される形となった。ただ、国際プロサッカー選手会は「残りのシーズンで雇用を見つけるのは難しい」と批判的な声明を出した。

 ロシア・プレミアリーグでプレーするロストフのDF橋本拳人(28)はこの日、ホームのソチ戦に先発出場。リーグは冬季中断を終えて先月末に再開したが、ウクライナ国境近くのロストフナドヌーを本拠地とするロストフの再開初戦は、空港封鎖のために中止されていた。橋本は「正直この先何が起きるか少し怖いですが、僕は何もできないので試合に向け準備するだけです」と自身のSNSに投稿していたが、再開初戦で昨年10月以来の出場を果たし、後半39分までプレーした。

 クラスノダールのドイツ人監督、ファルケ氏が退任するなどピッチ上の“ロシア離れ”は始まっていた。地元メディアは橋本のロストフ退団の可能性を報じており、FIFAの一時移籍容認によって今後の決断に影響を与えるかもしれない。

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2022年3月9日のニュース