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森保ジャパン 24日豪州戦へ「プラスアルファ枠」招集示唆、勝てばW杯出場決定

[ 2022年3月9日 05:30 ]

U-21日本代表練習を見つめる森保監督(左)ら(撮影・西海健太郎)
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 日本代表の森保一監督(53)が8日、オンライン取材に応じ、W杯アジア最終予選オーストラリア戦(24日、シドニー)の招集メンバーについて言及した。次代を担う若手や多くの修羅場を経験してきたベテランなど、従来のメンバーに「プラスアルファ枠」の招集を示唆。勝てば無条件でW杯カタール大会出場が決まる大一番へ、来週発表予定のメンバーに注目だ。

 森保監督が従来の編成に加え「プラスアルファ」となる新戦力の招集を示唆した。24日、敵地でのオーストラリア戦は勝てばW杯出場が決まる大一番。欧州各クラブには招集可能性レターを送付し、メンバー選考も「既に半分」は固まったという。その上で、残りは「スタッフ間でいろんな想定をして議論している」と話した。

 プラスアルファの第一候補が、次代を担う若手の招集だ。「次世代の選手には経験を積んでほしい。将来、A代表の戦力になれる力を持った選手を招集してもいいのではという話はしている」とした。W杯本番を見据えれば、底上げは不可欠。最終予選のシビれる経験は今後の糧にもなる。

 実際、森保監督は1月の国内組合宿でパリ五輪世代の鈴木唯人(清水)、荒木遼太郎(鹿島)らに「南野がクロップ監督から何を求められているか。一番は前線でボールを奪うこと」と説いた。その後、鈴木唯、荒木の活躍は目覚ましい。先週のJ1視察後には鈴木唯、佐々木旭(川崎F)の名を挙げてプレーぶりを称賛しており、早速候補となりそうだ。

 一方で、修羅場を知るベテラン招集も候補に入る。指揮官はベテラン組のリストアップも明かし「前線の選手を含め、考えています。大舞台ではベテランの力が必要になることも間違いなくある」とした。オーストラリア戦には通常の23人より多い招集を見込んでおり、プラスアルファに「経験値」を求める可能性もある。

 森保監督によれば、欧州組の日程などの関係で、全員がそろって練習できるのは試合前日の23日だけという。時差や気候の違いに加え「ぶっつけ」の悪条件。昨年9、10月に喫した2度の黒星も移動直後の“初戦”だった。固定化された編成には批判の声もあった森保ジャパンが、大一番でサプライズ招集に打って出るか。最後の難所へ、サムライブルーの“総力戦”に注目だ。

 ▽日本のW杯出場決定条件 最終予選B組は現在の上位3カ国で本大会自動出場の2枠を争っており、3位はプレーオフに回る。現在2位の日本は次戦で3位のオーストラリアに勝てば2位以上が確定し、本大会出場が決まる。引き分けならオーストラリアとの勝ち点差は3のままで、29日の最終戦ベトナム戦に引き分け以上で出場決定。敗れると勝ち点が並び得失点差で3位に転落し、最終戦での自力出場がなくなる。

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2022年3月9日のニュース