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日本サッカー協会が小学校体育への取り組みを強化 W杯機に裾野拡大へ 反町技術委員長「力を入れて」

[ 2022年3月9日 18:45 ]

日本サッカー協会の反町技術委員長
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 日本サッカー協会(JFA)は9日、「小学校体育サポート研修会」の取り組みを強化し、22年から小学校にJFAインストラクター(原則として現役小学校教員)を講師として派遣し、校内や地区の体育授業に関わる研修会・研究会として活用できる「JFA 小学校体育サポート研修会」を開催することを発表した。

 9日から日本協会の公式サイトを通じて研修会を希望する小学校を募集。実施した小学校には、体育などで使用できるボール10球(モルテン社製ソフトスポンジボール4号)とテキスト2冊を贈呈する。中山雅雄JFA普及ダイレクターは「学校の先生たちに体育の授業でサッカーをうまく活用してもらうためのサポートを意識している」と説明した。

 「小学校体育サポート研修会」は14年から始まった。きっかけの一つは、学習指導要領で「必修」だったサッカーが「選択されるもの」に改定されたこと。中山氏は「サッカーが当たり前に行われなくなってしまうのは、普及を考えた時に大きな問題。ぜひ体育の授業の中で教材として使っていただけるように、積極的に働きかけていく必要があるということでスタートした」と明かす。

 ただ、20年からはコロナ禍も重なり、開催の回数は伸び悩んだ。そこで今回、子どもからシニアまで生涯に渡ってサッカーに親しんでもらうために日本協会が推し進めている登録制度改革の一環として、小学校体育への取り組みを強化。中山氏は「きっかけを協会全体で作っていただいたので、もっと(間口を)広げていきたい」と拡大への意欲を口にした。

 反町康治技術委員長も「底辺を広げていけば頂点も高くなる」と意欲的に話す。今年はW杯イヤー。日本で開催された19年のラグビーW杯後にラグビーに触れる子どもが増えたことに触れ、「同様の効果がサッカーでもあるかなと。一番望ましいのは本大会に出場し、日本のチームが活躍すること。その興味が熱いときに我々が体育のサポートにも手を出していきたい。一過性に終わらないよう、是非とも力を入れて行うことの一つだと思っている」と語った。

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2022年3月9日のニュース