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FIFAとUEFAがロシアに出場停止処分 W杯予選などから除外へ ジョンソン英首相は「よくやった」

[ 2022年3月1日 12:08 ]

 国際サッカー連盟(FIFA)と欧州サッカー連盟(UEFA)は2月28日、ウクライナに侵攻したロシアに対し、同国代表とクラブチームの主催大会への出場を全面的に禁止すると発表した。22年W杯カタール大会欧州予選プレーオフ開幕を24日に控えるロシアは本大会出場の道を断たれ、欧州リーグ決勝トーナメント1回戦(10、17日)でライプチヒ(ドイツ)と対戦する予定だったスパルタク・モスクワも大会から除外されることになる。処分は「追って通知があるまで」とされ、状況が改善されなければ、欧州ネーションズリーグ予選(6月2日開幕)やロシアが出場を決めている女子欧州選手権(7月6日開幕、イングランド)も対象となる。

 FIFAは前日27日の段階でロシア国内での国際試合開催禁止やホーム戦の中立地開催などを決めたが、W杯予選からの除外を求めていたポーランドやロシアとの対戦拒否を相次いで表明した欧州の各協会から非難の声が上がっていた。

 今回の決定を受けて24日のW杯予選欧州プレーオフ準決勝でロシアとの対戦を拒否していたポーランド協会のクレシャ会長はツイッターで「正義の戦いは効力を発揮する。我々は連帯してその強さを証明した」と歓迎。「ここからはウクライナを助ける」とつづった。ジョンソン英首相も「これは自由に対するプーチンの忌まわしい攻撃を許さないという国際スポーツ社会からの強力なメッセージ。FIFAとUEFAよ、よくやった」と称えた。

 一方でロシア・サッカー連合は「明らかに差別的な性質を含み、多数のアスリートや指導者、クラブと代表チームの雇用者に害をなす」と裁定への怒りをにじませる声明を発表。さらに「国際スポーツ法に基づき、FIFAとUEFAの決定に異議を申し立てる権利がある」と徹底抗戦を訴えた。

 また、UEFAは年間4000万ユーロ(約51億6000万円)とされるロシアの政府系企業ガスプロムとのスポンサー契約を打ち切ると発表した。

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2022年3月1日のニュース