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アタランタのロシア代表ミランチュク 会心ゴールも笑顔なし チームにはウクライナ代表マリノフスキー

[ 2022年3月1日 10:59 ]

ゴールを決めたアタランタのミランチュク(AP)
Photo By AP

 サッカーのイタリア・セリエAでアタランタのロシア代表MFアレクセイ・ミランチュク(26)が2月28日のサンプドリア戦でゴールセレブレーションを見送る場面があった。

 3―0の後半41分に右サイドから相手選手3人に囲まれながら中央に切れ込み、さらに、1人を振り切って左足でゴール。通常なら喜びを爆発させてもおかしくないファインゴールだったが、祝おうと駆け寄ってきたチームメートとは対照的に笑顔を見せることもなくピッチに視線を落とした。母国ロシアによるウクライナ侵攻が心理状態に影響しているとみられ、4―0とするダメ押し弾も素直には喜べない様子だった。

 チームにはウクライナ代表MFルスラン・マリノフスキー(28)が在籍。この日はウオーミングアップ中の負傷で欠場したが、2月24日欧州リーグ・オリンピアコス戦では得点後に戦争反対を訴えるアンダーシャツを見せるパフォーマンスを行った。オランダ代表MFデローンは「マリノフスキーは母国が災難に見舞われて不安な日々を過ごしているが、いつも(ミランチュクと)2人で話をしている。彼らの間には強い友情しかない」と指摘。マリーノGMも「彼らの友情はかくあるべきという見本」と称えた。

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2022年3月1日のニュース