川崎F・MFチャナティップ・ソングラシン　3連覇引き寄せる“タイのメッシ”

川崎F・チャナティップ
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　【18日開幕　J1注目の新戦力　川崎F・MFチャナティップ・ソングラシン】　そのプレーに、海の向こうからも注目が集まる。J1王者に“タイのメッシ”チャナティップが加入した。1月26日、合流初日を映したインスタライブは平日の日中でも2000人以上が視聴。コメント欄はタイ語、英語で埋め尽くされた。1メートル58の体に大きな期待を背負うMFは「チャンピオンを獲ること」と今季成し遂げたいことを即答した。

　言わずと知れた特長は卓越した技術や俊敏性。鬼木監督は「アイデアも含めて魅力。技術はトップクラス。改めてなかなかいない選手だと思っている」と話す。前線ならどの位置でもこなせる器用さも光り、浦和に敗れた12日の今季初戦、富士フイルム・スーパー杯では早速、左FWとインサイドハーフで出場した。

　クラブのレジェンド、元日本代表MF中村憲剛氏のプレーに憧れていた。「憲剛さんがいなければ、僕もここまで来られなかった」。札幌時代に現役時代の中村氏と交換したユニホームは宝物だ。ピッチを離れればコーヒーやカフェ巡りが好きな28歳。3連覇に向け、サッカーの神様をほほ笑ませる大役を担う。

　◇チャナティップ・ソングラシン　1993年10月5日生まれ、タイ・ナコーンパトム県出身の28歳。12年にタイ・プレミアリーグのBECテロ・サーサナでプロデビューした。16年にムアントンに移籍し42試合5得点と活躍。17年7月に札幌に加入し、18年シーズンには東南アジア出身者として初めてJのベストイレブンに選出された。来日6季目の今季、移籍金約5億円で川崎Fに加入。1メートル58、56キロ。利き足は右。