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ザルツブルクがオーストリア勢初のCL決勝T進出 難敵セビリアを破って2位確保

[ 2021年12月9日 12:30 ]

欧州チャンピオンズリーグ1次リーグG組最終戦   ザルツブルク1―0セビリア ( 2021年12月8日    オーストリア・ザルツブルク )

 ザルツブルクがオーストリア勢で初めて決勝トーナメント進出を決めた。4チーム全てに突破の可能性がある大混戦となったG組の2位で最終節を迎え、勝ち点1差だった3位のセビリアを破って自力で2位を確保。33歳のヤイスレ監督は1―0の勝利に「オール・オア・ナッシングの試合になることは分かっていた。だからリードは値千金。その後は笛が鳴るまでよく守った。素晴らしい試合だった」と息をついた。

 欧州リーグ(旧UEFA杯)優勝6回と欧州カップ戦で豊富な実績を誇る難敵を相手に前半はシュート1本にとどまったが、後半5分にスイス代表FWオカフォルが左クロスに右足を合わせて先制。そのまま逃げ切った。

 オーストリアで国内リーグを8連覇している“絶対王者”は、一方で“育成クラブ”として多数の有望選手を輩出してきた。過去にはリバプールのマネや南野、ドルトムントのハーランドらが所属したが、毎年のように主力を引き抜かれては欧州最高峰の舞台で結果を残すのは難しい。それでも今季は突出した本命不在の組み合わせにも恵まれ、2勝1分けと好発進した。その後は2連敗したが、最終戦で底力を発揮。決勝アシストを記録した19歳のドイツ代表FWアデイェミは「言葉では表現できない感覚。我々は歴史をつくった」と喜びを爆発させた。

 今季も昨季リーグ得点王のFWダカがレスターに移籍した中で歴史的な一歩を記し、オーストリア代表でもあるDFウルマー主将は「オーストリアのサッカー界にとって大きな瞬間」と歓喜。デンマーク代表DFクリステンセンも「信じられない。この若い顔触れで欧州屈指のチームを倒し、次のステージに進めた」と声を弾ませた。

 決勝トーナメント1回戦の抽選は13日。1次リーグよりも難しい戦いとなることは間違いないが、21歳のオカフォルは「相手はどこだって気にしないよ。この瞬間をチームと一緒に喜びたい」と充実感を漂わせた。

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2021年12月9日のニュース