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中田浩二氏 田中碧は中盤選手の理想像

[ 2021年10月13日 05:30 ]

W杯アジア最終予選B組   日本2―1オーストラリア ( 2021年10月12日    埼玉 )

前半、相手と激しく競り合う田中(左)
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 【視点 中田浩二】A代表で初先発の田中が素晴らしかった。オーストラリア対策もあって3ボランチにしたのだろうが、田中は初先発とは思えない落ち着きだった。運動量があり、球際に強く、カバーも的確。守備だけでなく、つなぎもできるし、受けてはたくのも得意。ボールによく絡み、ゴール前に入る攻撃力もある。セットプレーも任されていて、いろいろなことができる。現代サッカーで求められる中盤選手の理想像といってもいいだろう。先制点は守田が南野にパスを出し、逆サイドに入った田中がうまくファーストタッチしてシュートしたが、彼の良さがよく出ていた。

 東京五輪で一緒だった酒井、吉田、冨安、遠藤、川崎Fでチームメートだった守田がいてコンビネーションには問題がなかったが、初先発でここまでできたことは今後の日本代表には大きい。

 この試合の勝ち点3は大きいが、11月の2試合へ向けて改善しなければならない部分もある。全体的にはうまく守れていたが、ボールを奪われてカウンターを受ける場面があった。失点場面のように、左サイドを崩されたところも課題だ。さらに2点目をもっといい時間帯で取れればと思う。 (元日本代表DF)

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2021年10月13日のニュース