×

“愛弟子”浅野が森保ジャパン救った!ポスト直撃シュートでOG誘発 興奮で“ジャガー”忘れちゃった

[ 2021年10月13日 05:30 ]

W杯アジア最終予選B組   日本2―1オーストラリア ( 2021年10月12日    埼玉 )

<日本・オーストラリア>後半、浅野のシュートが相手のオウンゴールを誘う(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 ネットに吸い込まれたのを確認すると、脇目も振らずベンチに走り寄った。興奮のあまり、ゴール後恒例の“ジャガーポーズ”をするのも忘れてしまった。「自分が試合を決める気持ちだった」。決勝点につながるオウンゴールを誘発したのは、森保監督の“愛弟子”FW浅野拓磨(26)だった。

 後半41分だ。吉田のロングパスを受けるとエリア左から左足を振った。シュートはDF→GK→ポストに当たって、最後は相手DFのクリアミスでゴールイン。「僕が入る時は同点に追い付かれていて…でもチャンスはあると思っていた」。諦めない執念が土壇場で幸運を呼び寄せた。

 広島でプロデビューをさせてくれたのは森保監督だった。そしてプロ2年目の14年、当時エースを張っていた佐藤寿人の交代枠で積極的に起用してくれた。潜在能力を認めてくれたからこそだが、14年元日の天皇杯決勝で何もできずに敗れた後には「おまえは一体、誰と交代していると思っているんだ」と叱責(しっせき)された。温かく、時に厳しく、プロとしての責任感や自信を与えてくれた。そんな恩師の進退が懸かる一戦。道半ばで途切れさせるわけにはいかなかった。

 「試合に対しての心構えが変わることはない。ゴールで貢献する気持ち。今後も同じ気持ちで臨む」。敵地2連戦となる11月シリーズでは、会心のジャガーポーズを見せる。

続きを表示

2021年10月13日のニュース