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日本代表 敵地サウジ戦は完全100%アウェー!急きょ入場制限撤廃で6万人大観衆

[ 2021年10月7日 05:30 ]

W杯アジア最終予選   日本―サウジアラビア ( 2021年10月7日    ジッダ )

日本代表の森保監督
Photo By スポニチ

 日本代表は7日(日本時間8日午前2時開始)に敵地でのW杯アジア最終予選サウジアラビア戦に臨む。7大会連続のW杯出場を占う前半戦のヤマ場となる2連戦の初戦。観客数も急きょ100%が認められ、6万人収容とされるスタジアムは日本にとって異様な雰囲気に包まれそうだ。

 アウェーの洗礼は想像を超えたものだった。コロナ禍の影響で当初上限60%とされた会場のキング・アブドゥーラ・スポーツ・シティーの収容人数が、試合前日になって急きょ100%に引き上げられることが決定した。約3万5000人想定だった相手サポーターは最大約6万人が観戦する。過去アウェー戦は2戦2敗。前回19年の対戦はボール保持率とシュート数で圧倒された難敵と「完全アウェー」で戦うことになった。

 日本は攻撃陣がやや手薄となっている。縦への突破が武器の伊東が出場停止で、左足の技巧が光る久保は負傷のため不在。さらに日没後も気温約30度、湿度80%と厳しい気象条件に加え、幾度となく苦しんだ「中東の笛」という見えない敵もいる。2連勝し、引き分けでもいい相手に対し、1敗した日本は重圧がかかる難しいアウェー戦となる。

 だが、下を向くわけにはいかない。主将の吉田は言った。「精神的な負荷がかかった場面の方が、日本代表として力を発揮する場面が多い」。中東での試合は異様な雰囲気にのみ込まれないことが肝心だといい「イレギュラーが必ず起こると思うので、それに動じないように準備したい」と気を引き締めた。

 森保監督も「W杯出場に向けて強い気持ちを持って試合に臨んでいるチームが勝利に近づく」と最後は精神力が物を言うと言った。デメリットばかりではない。欧州組には移動時間も時差も少ない中東開催はメリットも十分。全26人がそろった5日から練習内容も充実している。「暑熱対策を含め、前回のオマーン戦の前より強度を上げて練習した」と指揮官。苦難を乗り越えた先に栄光はある。

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2021年10月7日のニュース