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中田浩二氏 サウジ戦は大迫をおとりに使え マークを分散して半端ないアウェーを勝ち切れ

[ 2021年10月7日 05:30 ]

W杯アジア最終予選   日本―サウジアラビア ( 2021年10月7日    ジッダ )

サウジアラビア戦に向けて練習に臨む大迫(右)ら日本イレブン(C)JFA
Photo By 提供写真

 日本代表は7日(日本時間8日午前2時開始)に敵地でのW杯アジア最終予選サウジアラビア戦に臨む。7大会連続のW杯出場を占う前半戦のヤマ場となる2連戦の初戦。本紙評論家・中田浩二氏(42)は、サウジアラビア攻略のポイントをFW大迫勇也(31)の使い方だと語った。

 9月の2試合で日本代表は硬さが見えたが、1勝したことで落ち着くと思う。アウェーなので中東独特の雰囲気にのまれないことが大事だが、戦い方としては大迫をうまくおとりに使うとか、攻守の切り替えのスピードがポイントだろう。

 初戦のオマーン戦では相手に研究されて大迫が相手CBとボランチにマークされて起点がつくれず、日本が得意とする攻撃の形にならなかった。サウジアラビアも当然その試合は分析しているはずで、大迫にいい形でパスが入らないようにしてくるはずだ。それならば、トップ下に入る南野が大迫を追い越して前に出る動きをするなど相手のマークを分散することが重要になる。大迫をおとりにするなど、チームとして臨機応変に攻撃できれば、日本らしい攻撃はできる。

 サウジアラビアは攻撃的に来るはずで、日本は守備に回る時間が多くなる。サウジアラビアは身体能力が高く、スピードも技術もある。サイドを起点に攻めてくるが、その分、守備ラインの裏には、スペースができるので、日本はそこが狙い目になる。中盤でボールを奪い、ショートカウンターで攻めるのが有効、攻守の切り替えの速さが鍵になる。MF南野や原口らがボールを奪った瞬間に攻撃のスイッチを入れられるかだ。

 4年前のW杯予選でも対戦していて、日本も相手のことは分かっている。コンディションさえ整えられれば、十分に勝機はあると思う。(元日本代表DF)

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2021年10月7日のニュース