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浅野拓磨 ボーフムと3年契約「再びブンデスの舞台でプレーできることを楽しみに」

[ 2021年6月24日 05:30 ]

浅野拓磨(共同)
Photo By 共同

 今季終盤にセルビア1部パルチザンと契約を解除した日本代表FW浅野拓磨(26)がドイツ1部ボーフムに移籍することが23日、決定した。ボーフムが同日、公式サイトで発表。契約は24年6月30日までの3年契約という。浅野も自身のブログで「再びブンデスリーガの舞台でプレーできることを楽しみにしています。感謝」などと報告した。

 浅野は19年8月にアーセナルからセルビアの名門パルチザンに完全移籍。1年目こそ4得点に終わったが、2年目の今季は真価を発揮。開幕からゴールを量産し、欧州1部主要リーグでの日本人最多を更新する18得点まで達した。だがさらなる更新が期待された中、5月に突如、自身のブログで契約解除を発表。度重なる給料の未払いや、それに伴うクラブ側の不誠実な対応が主な理由で、今月の代表活動では所属なしの記載となっていた。

 関係者によれば、実績十分の浅野には世界各国からオファーが殺到。その中でも特に熱心だったのが、ボーフムだったという。浅野自身もかねて「欧州5大リーグ復帰」を目標に掲げており、ボーフムは条件に合致。アーセナル所属時代の16~18年はシュツットガルト、18~19年はハノーバーに期限付き移籍でプレーしており、既にリーグを熟知しているという点もプラス材料だ。

 9月からスタートする予定のW杯アジア最終予選でも活躍が期待される浅野。夢のW杯初出場へ、ドイツの地から再出発を図る。

 ◆浅野 拓磨(あさの・たくま)1994年(平6)11月10日生まれ、三重県出身の26歳。四日市中央工2年時に高校選手権で準優勝し、得点王。13年に広島入りし、16年7月にアーセナルへ完全移籍。16~18年はシュツットガルト、18~19年はハノーバーに期限付き移籍。19年8月にパルチザンに完全移籍した。15年8月の北朝鮮戦で日本代表デビュー。国際Aマッチ28試合6得点。1メートル73、71キロ。利き足は右。

 ▽ボーフム 本拠地はドイツ西部のボーフムで創設は1938年。主要タイトルこそないが、1970~90年代は1部で激闘を繰り広げた古豪。今季は21勝4分け9敗で2部を制し、09~10年シーズン以来、12季ぶりの1部昇格を決めた。日本人は過去、小野伸二(現札幌)、乾貴士(現エイバル)らが所属。チームカラーは青と白。監督はドイツ人のトーマス・レイス氏(47)。ホームは約3万1000人収容のルールシュタディオン。

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