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堂安“世界のドリブル”でスーパーな存在になる「課題の数字」に意欲

[ 2021年5月26日 05:30 ]

別メニューの堂安は室内でバイクを漕ぐ(撮影・篠原岳夫)
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 日本代表は25日、W杯アジア2次予選ミャンマー戦に向けた千葉合宿2日目を迎え、攻撃の連係確認などを行った。MF堂安律(22=ビーレフェルト)はチームの1部残留に貢献した今季、ドリブルで仕掛けた回数がリーグ2位を記録するなど、持ち味を再確認するシーズンとなった。東京五輪に臨むU―24日本代表にも名を連ねるレフティーが、その打開力で輝きを放つ。

 シーズンを通してつかんだ手応えが、言葉に自信をみなぎらせていた。昨年10月以来、約7カ月ぶりにA代表に招集された堂安はオンライン取材に対応。右サイドはMF伊東ら台頭もある中で「ポジション争いは、いつでもウエルカム。うかうかしていられない気持ちにしてくれるし良い緊張感を持っている」と競争を歓迎した。

 ビーレフェルトの残留に貢献した今季は、自身にとっても大きな1年間だった。出場機会を失っていたオランダ1部PSVから昨夏、期限付き移籍。攻撃陣の大黒柱として全34試合に出場し、5得点2アシストをマークした。再確認したのは、自らの武器だった。

 「PSVでは周りにスーパーな選手がいて、1対1を仕掛けずパスすることが多かった。個人で打開する能力を伸ばす必要があるし、そこが伸びてきたから評価された。ビーレフェルトで自分の良さをよみがえらせられた」。強気な姿勢はデータにも表れた。サッカー関係者が使用するデータベース“Wyscout(ワイスカウト)”で、堂安のドリブルによる仕掛け回数はリーグ2位の201回。また、リーグ公式サイトのデュエル勝利数でもリーグ7位の384回を記録した。

 「課題は(ゴール数などの)数字。僕とレバンドフスキの数字を見比べると、明らかな差がある。やっぱり彼が仕事をするよね、というところ。そういう選手になりたい」。現状に満足せず、よりスーパーな選手を理想に掲げる22歳。まずはミャンマー戦でインパクトを残す。

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