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J1記録にあと1 川崎F、開幕18戦負けなし!“U24の心臓”田中碧が技あり今季1号

[ 2021年5月23日 05:30 ]

明治安田生命J1第15節   川崎F3-1横浜FC ( 2021年5月22日    等々力 )

<川崎F・横浜FC>前半、中盤からパスを出す田中(撮影・篠原岳夫)
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 明治安田生命J1リーグは22日に9試合が行われ、20日に発表された東京五輪代表候補のU―24代表が各地で存在感を示した。首位の川崎Fはホームで横浜FCを3―1で下し、23戦負けなし。1―0の前半28分にMF田中碧(22)が技ありの今季初ゴールを決め、MF三笘薫(24)も4戦連発を含む全3ゴールに絡む活躍を見せた。また、浦和のGK鈴木彩艶(ざいおん、18)はJ1デビューから3戦連続完封勝利という史上2人目の快挙を達成した。

 FWのような軽やかな動きだった。1―0の前半28分、田中はゴール前のこぼれ球に反応。3人に囲まれながらも左足でボールを動かし鋭いターンで前を向くと、最後は狙い澄ました左足でゴール左隅に流し込んだ。「しっかり相手を見られた。練習で1回失敗していて、その絵が浮かんだ。これならいける、と思って選択した」。イメージ通りのうれしい今季1号弾だった。

 5月31日にスタートするU―24日本代表合宿に向けても弾みを付けた。五輪への最終選考を兼ねた合宿では、同じボランチにOA枠の遠藤航もメンバー入り。同世代には長く主将を務めた中山、オランダで成長を遂げた板倉もいる、まさに激戦区だ。それでも気負いはない。「アピールというか、自分がやるべきことをやる。そこでチームも勝てるように100%を出せればいい」。国内無敵のチームで主軸を担う男の、内に秘めた自信。これまでの積み重ね、その成長ぶりを全てぶつける。

 チームは田中の活躍もあり、開幕から18戦負けなし。15年の浦和が記録した「19」のJ1記録にあと1と迫った。昨季からの不敗記録は23に更新した。その中心には、23日でちょうど2カ月前となる五輪本番でも活躍が期待される司令塔・田中がいる。

 ≪三笘4戦連発≫MF三笘は自身初となる4戦連発。2―0の後半2分、日本代表DF山根の右クロスに右足で合わせた。「毎試合ゴールを狙っているし、それでチームの勝利に貢献できれば」という言葉どおり、前半19分の先制点ではPKを獲得するなど、チームの全得点に絡む活躍。U―24日本代表合宿にも弾みを付けた。

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2021年5月23日のニュース