×

マンC、3冠見えた!初の決勝 理想の攻撃封印、強烈カウンターでマレズ2発

[ 2021年5月6日 05:30 ]

欧州チャンピオンズリーグ準決勝第2戦   マンチェスターC2ー0(2戦合計4ー1)パリSG ( 2021年5月4日 )

<マンチェスターC・パリSG>2点目を挙げたマンチェスターCのマレズ(AP)
Photo By AP

 マンチェスター・シティーは4日、ホームでパリ・サンジェルマンを2―0で破り、2戦合計4―1で初の決勝進出を決めた。今季CLでは初めてボール支配率で劣ったが、MFリヤド・マレズ(30)がカウンターから2得点。29日の決勝(イスタンブール)でチェルシー―レアル・マドリード戦の勝者と対戦する。

 悲願の欧州制覇に王手をかけた。就任5季目でチームを初めてCL決勝に導いたジョゼップ・グアルディオラ監督は「欧州CLは最も厳しい大会。道のりは険しかったが、過去4、5年で積み上げてきた成果は決勝進出に値する」と自賛した。

 成熟度を増した選手が力を発揮した。この日のボール支配率は45%。今季CLで初めて相手を下回った。かつてバルセロナを2度のCL制覇に導いた指揮官はポゼッション重視のスタイルでチームを強化してきたが、この日は第1戦1―2から逆転突破を目指すパリSGが前掛かりになる展開を逆手に取った。

 プレミアリーグ最少24失点の守備陣が相手に枠内シュートを許さず、攻めてはいずれもカウンターからマレズが2得点。ヒーローは「カウンターはゲームプランではなかったけど、相手が攻めてきた時は少し深めに守ってね。我々はカウンターも得意。とてもハッピーだ」と振り返った。

 攻撃的な理想のみにとらわれることなく、手堅い試合運びで勝負強さも身につけた。FA杯は準決勝で敗れて4冠こそ逃したが、既にイングランド・リーグ杯を制し、国内リーグ優勝も目前。初の欧州制覇も現実味を帯びてくる中、グアルディオラ監督は「準備の時間はある」と3冠に向けて最後の仕上げに入る。

続きを表示

2021年5月6日のニュース