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鳥栖MF相良竜之介 クラブユース日本一、「持ってる」ドリブラー

[ 2021年2月24日 05:30 ]

26日開幕 J1注目の新戦力(19)

鳥栖MF相良竜之介
Photo By 共同

 昨年末にあった日本クラブユース選手権で、鳥栖ユースの相良竜之介は日本一に輝いた。「武器はドリブル」と自他共に認める得意技で、勝負を挑む。

 昨年10月にトップ昇格が決まると、初先発した同11月29日のG大阪戦で初ゴール。相手DFとGKの間に絶妙な間合いで進入し、こぼれ球を押し込んだ。「運も実力のうちとよく言われますが、たまたま自分の前にボールが転がってきたのも、今までやってきたことの結果だと思っています」。金明輝(キムミョンヒ)監督(39)も「初先発で点を取るのは何か持っている」と絶賛した。

 小1でサッカーを始めると、相手をはがすドリブラー、特にネイマール、メッシ、ロナウジーニョに傾倒した。「試合の中でプレーをまねしてました。成功させた時が一番うれしくて」。中学では武雄市の自宅から毎日1時間20分かけて鳥栖の練習場へ。「必ず違いを出せるし、誰にも負けたくない」と自負するドリブルは積み重ねた努力の結晶だ。

 ユース出身で1歳上の松岡、本田らは昨季主力として躍動。「凄くいい刺激をもらったし、できるんじゃないかと自信にもなった。自分も後輩のために活躍するのが責任」と意気込む。

 チームの課題はゴール前の精度。相良には前線の強力な呼び水としての期待がかかる。1年目の目標を「5ゴール5アシスト」と掲げ「ボールを持ったら何か起こりそうと思ってもらえる、見ている人をワクワク楽しませるようなプレーをしたい」。鳥栖の若きファンタジスタが奏でるドリブルに注目だ。 

 ◆相良 竜之介(さがら・りゅうのすけ)2002年(平14)8月17日生まれ、佐賀県武雄市出身の18歳。小1の時、13年には監督として佐賀商高を高校選手権16強に導いた父利朗さん(現嬉野高監督)の影響でサッカーを始める。FCノーティーズ―鳥栖U―15―鳥栖U―18。17年、鳥栖U―15で2冠(クラブユース、高円宮杯)。19年、U―17日本代表。20年、U―18クラブユース選手権優勝。リーグ戦4試合、カップ戦1試合に出場し11月29日のリーグ戦G大阪戦で初先発初得点。趣味は音楽鑑賞、温泉。1メートル72、61キロ。利き足は右。

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