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日テレ・ベレーザ竹本新監督、大量移籍の背景明かす 経営問題あり「難しい時期だった」

[ 2021年2月19日 15:16 ]

 今年9月に開幕する日本初のサッカー女子プロリーグ「WEリーグ」に参入する日テレ・ベレーザの竹本一彦新監督(65)が19日、オンラインで取材対応した。今オフにイタリア1部ACミランに移籍したなでしこジャパンのMF長谷川唯(24)ら主力7人が移籍または引退。初年度は19人でのスタートとなり、指揮官は「若返るのは当然。その上で、機動力の高いチームを永田HCと作って行きたい」と意気込みを語った。

 今オフ、WEリーグ初年度とあってリーグ間で選手の移籍が活発化した。昨年12月の段階で選手へのオファーが飛び交い、当時GMを務めていた竹本新監督は「残念なことにその次期にヴェルディは経営問題があり、男女含めて今後、どうなるか難しい時期だった。良い条件を提示するのも難しい時期で苦しかった」と、移籍事情を明かした。全選手の慰留に努めたが、選手を第一に考えれば、オファーを飲まざるを得なかったという。

 主力が抜けたチームの平均年齢は、11チーム中最も若い21・8歳。2019年に国内3冠とACLを制した当時のメンバー半数が抜けたが、竹本新監督は「昔と今で求めていることは違う。うちにしかできないような機動力、流動性のあるサッカーをやりたい」。メンバーは固定せず、誰もが1、2ポジションを習得させる。若いからこそできる柔軟性を求めていく。

 過去、国内トップリーグは17度優勝。主要アジア・全国タイトル数は最多の51個を誇る名門も、WEリーグ元年は難関が待ち受けることが予想される。「今年のWEリーグは、独走するチームはいないと思う。3~4チームでの優勝争いになるはず。(プロ化で)午前午後と練習できる訳だからレベルも上がる。どう得点を奪えるかが鍵になる」と指揮官。日本女子サッカー界の“顔”として、初代女王は譲れない。

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2021年2月19日のニュース