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WEリーグ大宮・佐々木総監督 女子の1億円プレーヤー誕生を願う「子どもたちに夢を」

[ 2021年2月6日 17:31 ]

佐々木則夫氏
Photo By スポニチ

 9月開幕の日本初サッカー女子プロリーグ「WEリーグ」参加にあたり、新設の大宮アルディージャVENTUSが6日、オンラインで新体制会見を実施した。総監督に就任した元なでしこジャパンの佐々木則夫前監督(62)ら新加入5選手が出席。初年度は選手25人でスタートし、佐々木総監督は将来的に“1億円プレーヤー”の輩出を願った。

 「本当の理想を言うと、底辺なところからのスタートだと言うことは間違いない。ただ、子どもたちに夢を与えるということについては、もちろん男子のスポーツ界同様サラリーもどんどん上がっていって、みなさんに公表できるような数字になれば。そこ(1億円)は目指すところだと思う」

 リーグのプロ化で最も期待されるのが選手の待遇改善だ。INAC神戸から新加入したなでしこジャパンDF鮫島彩(33)は「プロ化になって、一つは小さなサッカー少女が職業として夢にできるもになっていくスタートだと思っている」と語る。その上で「サッカー少女たちから憧れてもらえるような。そういったリーグに選手たち自身がいく気持ちがないとダメ」と表情を引き締めた。

 もちろん、選手の待遇改善のために多くの課題はある。WEリーグは平均観客動員数の目標を5000人に掲げているが、2019年のなでしこリーグの平均入場者数は1219人。リーグはさまざまな企画を計画しているが、クラブの自助努力も必要で鮫島は「地元に応援されるチームを目指すためにも、ピッチ内外で貢献したい」と、社会貢献活動にも積極的に動く。

 過去には、男子バスケットボールが国内に二つ存在したトップリーグを統合。16年に新たなプロリーグとして「Bリーグ」がスタートした。開幕前は観客動員など多くの不安材料もあったが、新規顧客を取り入れて3年後にB1千葉のPG富樫勇樹(27)が、日本人初の1億円プレーヤーとなった。佐々木総監督は「数年でできるかというと厳しいのが現状だとは思うが、夢がたくさんあふれるWEリーグだと僕は思うし、大宮だと強く思っている」と青写真を描いた。

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2021年2月6日のニュース