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東福岡 FW日高が華麗2発で桐蔭学園撃破「描いたイメージ通りだった」

[ 2021年1月1日 05:30 ]

第99回全国高校サッカー選手権 1回戦   東福岡2―0桐蔭学園 ( 2020年12月31日    等々力 )

<桐蔭学園・東福岡>前半35分、ゴールを決める東福岡・日高(左)=撮影・小海途 良幹
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 東福岡が日高の技あり2発で、桐蔭学園との強豪対決を制した。

 “ピンチの後にチャンスあり”の言葉通りの先制点だった。自陣ゴール前で相手の決定的なシュート2本を守備陣が体を張って防いだ直後の前半35分。カウンターでサイドを駆け上がった青木からのクロスを、ゴール前で受けた日高が冷静にGKを交わして右足で待望の先制ゴールを決めた。

 さらに同42分、ゴール前で本田からの長いクロスを受け、反転してDFを交わすと今度は左足でネットを揺らした。「いいボールが入ってきたのであとは決めるだけだった。入って良かった」と夢だった選手権での得点にはにかんだ。2ゴールともにクロスを完璧なトラップで収める高い技術を披露しての得点に「描いたイメージ通りだった」と胸を張った。

 エースストライカーの長野が負傷離脱する中、得点の期待にしっかりと応えた。「この一年、点を取るためにやってきた」。この日の得点は長野からのアドバイスも生かしたと言い「参考にして、いい感じで打てて入ったので良かった」と仲間の思いも乗せたゴールを喜んだ。

 森重潤也監督は「流れが傾いた中で日高が決めてくれたのは大きい」と称え、「献身的でいかなる状況でも自分のプレーを続けられる」と評した。立ち上がりからボールを保持し、代名詞のサイド攻撃も威力を発揮して初戦突破。日高は「日本一を目指して先輩たちの築いてきた伝統を引き継ぐ」と言葉に力を込めた。勢いに乗った“赤い彗星(すいせい)”が5大会ぶりの頂点に挑む。

 ▼桐蔭学園八城修監督 一つでも多くの試合をして選手たちの財産にしたかったので非常に悔しい。大会をやらせていただいて感謝しかない。

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2021年1月1日のニュース