×

徳島 7年ぶりJ1昇格に歓喜も正念場はこれから…補強が課題

[ 2020年12月17日 05:30 ]

明治安田生命J2リーグ第41節   徳島1-0大宮 ( 2020年12月16日    鳴門大塚 )

<徳島・大宮>J1昇格を決め、ボード前で記念写真に収まる徳島イレブン(撮影・井垣 忠夫)
Photo By スポニチ

 各地で11試合が行われ、徳島、福岡が2位以内を確保し、来季のJ1昇格を決めた。徳島は2014年、福岡は2016年以来の復帰。首位の徳島は大宮を1―0で下して勝ち点84、2位福岡は愛媛に快勝して同81とした。最終節(20日)で対戦する両チームの得失点差は14あり、徳島は初のJ2優勝も確実とした。3位長崎は甲府と引き分け。昇格の可能性がなくなった。

 青いユニホームがあちこちで波打った。歓喜を抑える術(すべ)はない。7年ぶりのJ1昇格。鳴門の海から吹きつける寒風さえ心地よかった。

 「積み重ねてきたことが結果になって、すごくうれしい」

 声を弾ませた垣田が重圧をはね返した。前半21分にチーム3試合ぶりの得点となる先制ヘッド。王手をかけてから2試合足踏みし、沈黙の続いた前線に息吹を与えた。ホームで悲願をかなえるラストチャンス。的確なタクトで大輪の花を咲かせたロドリゲス監督も、言葉を詰まらせた。

 「4年前、ここに来て…。みなさんを幸せにできて良かった」

 本当の正念場はここから始まる。徳島を4年間率いた指揮官は、来季の浦和監督就任が決定的。17ゴールを挙げ、チーム得点王の垣田には清水が、MF渡井に浦和がオファーを出しており、今後は慰留に努める。

 7年前は戦力がそろわず、わずか1年でJ2に逆戻りした。最多20チームで戦う21年。J1に渦潮を起こすために、補強でも立ち止まってはいられない。

続きを表示

2020年12月17日のニュース