J1昇格に導いた福岡・長谷部監督、歓喜の裏で…「ほぼ何もできていない」

明治安田生命J2第41節   福岡2－0愛媛 （ 2020年12月16日    ニンスタ ）

J2＜愛媛・福岡＞J1昇格を決めサポーターへあいさつする福岡・長谷部監督（撮影・岡田　丈靖）
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　福岡が敵地で愛媛に2―0で勝ち2位以上が確定。5年ぶりのJ1復帰を決めた。

　冷静沈着な采配でJ1昇格に導いた長谷部茂利監督が、福岡ライフでひそかに期待していたことがあった。それが、通常の生活を送れていれば楽しめたはずの福岡グルメ。「楽しみでいろんなことを、あれもこれもと思っていた」。しかし、今季はコロナ禍やそれに伴う連戦で「ほぼ何もできていない。思い出、印象がほとんどない」と寂しそうにつぶやいた。

　結局、過密日程もあって、福岡グルメは制覇できず。「食事は水炊きがおいしいと聞いて。そのお店を紹介してもらったり、うなぎだったり。食べ物はその土地のものを制覇したいというか、一番おいしいと言われているところを聞いて行きたいなと思っていた」。残念そうだったが、昇格の味は全てに勝るはずだ。食の楽しみはJ1で戦う来季に、おあずけだ。（サッカー担当・村田　有子）

　◆長谷部　茂利（はせべ・しげとし）　1971年（昭46）4月23日生まれ、神奈川県横浜市出身の49歳。桐蔭学園―中央大。94年ヴェルディ川崎でJデビュー。川崎F―神戸―ジェフ市原。指導歴は06年神戸スカウト県U21アシスタントコーチから。11年～14年神戸コーチ。15年神戸ヘッドコーチ。16年ジェフ市原・千葉コーチ、監督代行。17年ジェフ市原・千葉コーチ。18年～19年水戸監督。20年から福岡監督。現役時代のポジションはMF。1メートル73。69キロ。