J2福岡　“古巣キラー”フアンマ弾で大宮撃破！2位死守し昇格にまた一歩前進

明治安田生命J2第37節   福岡1―0大宮 （ 2020年11月29日    ベススタ ）

＜J2　福岡・大宮＞ファンに手を振る、福岡・セランテス（左）とフアンマ・デルガド（撮影・中村　達也）
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　2位は絶対に譲れない。気持ちのこもった高く強烈なヘッドを決めると、福岡FWフアンマは両手を力強く握りしめ、大歓声のサポーターに歓喜のジャンプで応えた。

　0―0で迎えた後半13分、右サイドのサロモンソンからの完璧なクロスを頭で叩き込んだ。高さのある相手DFを上からねじ伏せるパワフルなゴール。チームトップタイの今季8得点目に喜びをかみしめ「練習通り。いいクロスを上げてくれた。大事な試合で決められて自信になった」。昨季まで所属した大宮から前回対戦に続く決勝点をあげる古巣キラーぶりも発揮した。

　昇格争いを繰り広げる長崎が前日に勝利。勝ち点で並ばれ、得失点差で暫定3位に後退した状況でこの日のホーム戦を迎えた。絶対に負けが許されない重圧を打ち破る頼もしい勝利に、長谷部茂利監督も「いいタイミングで得点を取れたことが勝利につながった。技術、気持ちの入ったいいゴールだった。アシストのボールもパーフェクト」と手放しで称賛した。

　この勝利でまた一歩、昇格に近づいた。残り5試合。3位長崎とは再び勝ち点差3となり、2位を死守。「一戦一戦、決勝戦のような気持ちで戦わないと昇格できない」と強い覚悟をにじませるフアンマが、自らのゴールでチームをJ1へ導く。