北九州　3発で九州J2勢最長記録更新9連勝!ディサロがダメ押し弾、9戦8発勢い止まらず

明治安田生命J2第15節   北九州3―2千葉 （ 2020年8月29日    ミクスタ ）

＜北九州・千葉＞3点目のゴールを決めたディサロ（左）
Photo By スポニチ

　今の北九州に怖いものは何もない。逆転勝ちでクラブレコードも更新するJ2九州勢史上初の9連勝。黄色く染まったサポーターの拍手が会場を包んだ。

　「チーム記録なので自信にしたいけど、チャレンジャーとして次からも準備したい」と話したのは、FWディサロだ。1点リードの前半39分。相手DFの裏を突くパスに反応し、右サイドで抜け出すと右足で振り抜いた1点が最後まで効いた。

　9連勝の主役だ。連勝が始まった山口戦から、この千葉戦まで9戦で計8発の大暴れ。勢いが止まらない。「みんながハードワークしてくれるおかげ。ほかの人がチャンスなら自分もアシストしたい」と感謝した。

　2試合連続で先制されたが、慌てない強みも光る。前半28分にDF永田が頭でつないだボールに、MF高橋大が「もらった瞬間から打とうと決めていた」と左足で豪快に振り抜き追いつくと、同35分には新垣が逆転ゴール。後半は我慢の時間が続いたが、相手の反撃を1点でしのいだ。小林伸二監督は「足を止めないでプレスをかけられているし、いかにボールを持つかというのがうまくいっている」と手応えを語った。　

　ホームから始まった“5連戦”で、まず勝利。3連勝で首位を守った長崎をピタリと追走している。指揮官は「満足することなくチャレンジする」とさならるレベルアップを狙う。高橋大は「連戦が始まったので全部勝てるように。（サポーターの）皆さんと一つになりたいと思います」と力を込める。この日の奪首とはいかなかったが、夏が終わっても、まだまだ北九州はサポーターを熱くしてくれそうだ。