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リバプール・クロップ監督 移籍後初得点の南野絶賛「彼は真の大きな力になる」加入2シーズン目に期待

[ 2020年8月30日 16:35 ]

コミュニティー・シールド   リバプール1―1(PK4―5)アーセナル ( 2020年8月29日    ロンドン )

ゴールを決める南野(左、AP)
Photo By AP

 昨季イングランド・プレミアリーグ王者、リバプールのユルゲン・クロップ監督(53)が、移籍後初得点をマークした日本代表FW南野拓実(25)を絶賛した。

 南野はイングランドのスーパー杯にあたるコミュニティー・シールドで昨季FA杯王者アーセナルを相手に後半14分から出場。0―1の後半28分、ペナルティーエリア内でパスをつなごうとして相手に当たったこぼれ球を、冷静に右足で右隅に蹴り込んだ。

 今年1月にザルツブルク(オーストリア)から加入した南野は、公式戦15試合目で待望の移籍後初ゴールをマークした。

 1―1で突入したPK戦でも4人目を蹴って成功したが、チームは4―5で敗れた。

 試合後の会見でクロップ監督は「タキ(南野)にとっても、我々にとっても大きな瞬間だった。加入以来、ゴールだけが唯一足りなかったからだ。彼はゴールを決められていなかったが、決まりそうな瞬間はあったし、非常に近いところにもいた。今、タキの調子は明らかに良い。彼が投入されてから、誰もがタキの動きの良さが分かったと思う。最近のパフォーマンスから言えば、今日のゴールは必然的でもあった。特に、プレシーズンの出来の良さから言えば、なおさらだ。タキにはとても満足している。我々にとっては同点に追いつくための貴重なゴールだったし、彼にとっても第一歩を踏み出すのにとても重要なゴールだった」と南野の好調ぶりを強調し、初ゴールの意義を説明した。

 さらに南野がインパクトを残せるか、との質問には「イエス。タキはインパクトを残せる。だから、我々は彼と契約した。プレシーズンマッチで1~2試合、本当に良いパフォーマンスをしたからといって、不必要な大きいプレッシャーを彼の肩にかけたくない。我々は良いチームだと思うが、このチームに今、入ってくるのは難しい。しかし、タキは我々にとって本当に役に立つ選手だ。こう言わせてくれ。今日はゴールだけではなかった。彼は(相手守備)ライン間のスペースに入っていった。狭いスペースで本当にうまい。彼のファーストタッチは並外れたものだ。それからラインの間での意思決定も本当に早い。それも助けになっている。だから、彼は我々にとって真の大きな力になる。タキは(コロナ禍で)我々の人生の中で最も難しい時期に入ってきたと言ってもいいだろう。イングランドで行われたロックダウンの中で1人でいるとなれば、様々なことに適応しなければならなかった。それは良いことでは全くない。でも彼は、それにうまく対処してくれた。彼はスーパー・プロフェッショナルだ。今日、ゴールを決めたことは、彼にとって大きな一歩になったと思うので、私としても本当にうれしい」と改めて南野を評価し、加入2シーズン目に向けて大きな期待を寄せた。

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2020年8月30日のニュース