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神戸・山口 途中出場で決勝弾「いつも先発で出ている人は刺激受けたと思う」

[ 2020年8月24日 05:30 ]

明治安田生命J1第12節第2日   神戸2-1浦和 ( 2020年8月23日    埼玉 )

<浦和・神戸>後半、ゴールを決めイレブンと喜ぶ神戸・山口(右)(撮影・西海健太郎)
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 あの感動と興奮がよみがえった。CKのクリアボールがペナルティーエリアの外にいたMF山口の頭上にとぶ。背番号5は躊躇(ちゅうちょ)しない。ダイレクトでシュートを放ち、相手DFに当たってゴールマウスに消えた。「みんな頑張って諦めずに戦った結果が出た」。チームに4試合ぶりの勝ち点3をもたらした後半37分の決勝ゴール。いつもの物静かな口調に、少し安どが加わった。

 日本代表を救った2016年10月6日のイラク戦で決めたアディショナルタイム弾をほうふつさせる一撃。振り抜いた右足に無言のメッセージをこめた。この日限りで引退した鹿島DF内田とは、13年から一緒にA代表でプレー。ハノーバーに移籍した16年には同じドイツでしのぎを削った。惜別の念は強い。

 「きょうの1勝は次につながる。いつも先発で出ている人は刺激を受けたと思う」

 途中出場の山口が白星の波及効果を口にした。フィンク監督は19日の柏戦からスタメン10人を入れ替える荒療治。主力を休ませ、若手の経験値を上げた。真夏の過酷スケジュール。あの手この手がチーム力をアップする。

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2020年8月24日のニュース