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Jリーグ村井チェアマン コロナ差別撲滅へ「事実をしっかり伝えていく」

[ 2020年8月24日 11:58 ]

Jリーグの村井チェアマン
Photo By スポニチ

 Jリーグは24日にNPBとの第14回新型コロナ対策連絡会議を開催し、先日鳥栖で選手、スタッフ12人に新型コロナの集団感染が発生した件についても情報を共有。マニュアルの変更など今後の対策などについて議論した。

 会議に出席した専門家チームの賀来満夫・東北大名誉教授、愛知医科大の三鴨廣繁氏はともに、現状に関し「誰もがどこで感染するか分からない」と強調。鳥栖のケースではじん速な対応により3次感染を防いだとあって「早めに対策を取ることが重要」と指摘した。また専門家チームによれば、鳥栖の集団感染に関して、厚労省のクラスター班による中間報告では「遠征先で感染した可能性が指摘された」ようで「遠征先でも気を緩めないことが重要」と強調した。

 また今回の会議では、感染者に対する差別、偏見などについても議論。「鳥栖の案件に限らず陽性反応が出た場合、チーム関係者、選手、選手の家族など、様々な方々に対する差別的な言動があったと認識している」と明かしたJリーグの村井チェアマンは、この日の会議でも「普通に生活している誰もが感染しうるものであるということを、発信力のあるスポーツ界がこうした差別撲滅のためにしっかり意思表明して欲しい」と改めて要望されたことを明かし、その上で「何よりも事実をしっかり伝えていくことで、誰にでも起こり得ることが理解されると思う。それがある意味偏見をなくしていくことの一助にもなると思っています。私としてはスピーディーに事実開示をしていくことがベースかなと思っております」と話した。

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2020年8月24日のニュース