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バイエルン 7季ぶり6度目欧州制覇 コマン「信じられない夜に」

[ 2020年8月24日 11:35 ]

欧州チャンピオンズリーグ・決勝   バイエルン・ミュンヘン1―0パリ・サンジェルマン ( 2020年8月23日    ポルトガル・リスボン )

喜びを爆発させるコマンらバイエルン・ミュンヘンイレブン(AP)
Photo By AP

 欧州チャンピオンズリーグ(CL)は23日、ポルトガル・リスボンで決勝が無観客で行われ、バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)が初めて決勝に進出したパリ・サンジェルマン(フランス)を1―0で下し、7季ぶり6度目の欧州制覇を果たした。前回優勝した2012~13年シーズン以来、2度目となる国内リーグ戦、ドイツ杯と合わせた3冠を達成した。

 0―0で迎えた後半14分にフランス代表MFキングスレイ・コマン(24)が右クロスを頭で先制ゴール。下部組織出身で2014年までプレーした古巣パリSGを相手に、Bミュンヘンの欧州CL通算500点目となる値千金弾を決めてマン・オブ・ザ・マッチに輝いた。「本当にうれしい。信じられない夜になった。自分は100%バイエルンだが、地元なのでパリに申し訳ない気持ちはある」と複雑な感情ものぞかせた。

 この1点を、スーパーセーブを連発したドイツ代表GKマヌエル・ノイアー(34)を中心に最後まで守り切った。主将として優勝トロフィー「ビッグイヤー」を高々と掲げた守護神は「みんなの夢がかなった。チーム全員の力。一緒にプレーして最高に楽しいチームだった」と自身2度目となる欧州制覇の喜びをかみしめた。

 昨年11月にコーチから昇格したハンスディーター・フリック監督(55)の下、チームは2月から公式戦21連勝。欧州CL記録の11連勝で、史上初の全勝優勝を果たした。今大会11試合で計43得点。バルセロナが1999~00年にマークした45得点(16試合)に次ぐ歴代2位だが、1試合平均では大きく上回った。

 ポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキ(32)は15ゴールで初の欧州CL得点王を獲得し、今季国内リーグ、ドイツ杯と合わせて”得点王3冠”を達成。その絶対エースだけに頼ることなく、組織的なプレスからの速攻を武器に準々決勝でバルセロナ(スペイン)を8―2と圧倒するなど、チームの総合力でコロナ禍で一時中断をはさんだ今季の欧州を制した。

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2020年8月24日のニュース