×

内田語録【08~10年】「人間として大きくなりたい」とシャルケ入り決断

[ 2020年8月21日 00:04 ]

鹿島・元日本代表DF内田篤人 引退を表明

鹿島DF内田篤人
Photo By スポニチ

 現役引退を表明したJ1鹿島の元日本代表DF内田篤人(32)は、率直かつマイペース、ユーモアとウィットに富んだコメントでも人気を誇った。”内田節”とも呼ばれた主な発言とともにキャリアを振り返った。

【2009~10年】

 「3連覇が懸かっているし、狙わないともったいない」

 2009年1月、出身の静岡・清水東高の初蹴りで。鹿島でのACL制覇とともに、史上初のJ1の3連覇を目標に掲げた。

 「“横綱”にパワーで挑んでもね。うまくごまかしたディフェンスをしたい」

 2009年6月、日本代表でW杯アジア最終予選突破に貢献。2010年W杯南アフリカ大会に向けて、身体能力の高いアフリカ勢との対戦を見据えて発言。

 「走ると戻すの繰り返しだった。新聞とかに出ると親が心配するので治ったと言ってましたけど。もう終わったからいいですよね」 2009年12月、鹿島でJ1史上初の3連覇を決めた浦和戦でFW興梠の決勝点をアシスト。試合後に4月から嘔吐(おうと)に苦しんでいたことを告白。

 「3連覇して(鹿島のオリヴェイラ)監督や先輩たちからゲームの勝ち方、厳しさを教わってきた。鹿島で学んだことをすべて南アフリカで出し切りたい」

 2010年5月、W杯南アフリカ大会の日本代表メンバーに選出されて。
 
 「サッカー選手として、人間として大きくなりたいと思い、決断した」

 2010年6月、J1鹿島からドイツ1部シャルケへの移籍が決定。

 「1次リーグと決勝トーナメント1回戦ではレベルが全然違った。でもチームは成長して、雰囲気も良かった。(ベンチで)見ている人も分かった」

 2010年6月、W杯南アフリカ大会決勝トーナメント1回戦でパラグアイに敗れた直後に。自身は本大会出場はならなかった。
 
 「まずは環境に慣れて、強くなっていければ。レベルアップにつながるように、大きくなるというか、いい男になりたい」

 2010年7月、W杯後に帰国して鹿島のクラブハウスを訪問。ドイツ移籍へ抱負を語った。
 
 「ああいう監督の下でガッツリやって、サッカーとは何ぞやというのを感じたい。(W杯で出場できず)心の底でふつふつと思うことがあるので」

 2010年7月、ドイツへ出発した成田空港で、厳しい練習で有名なシャルケのマガト監督について言及。

 「ドイツ人になったつもりでこの国に対応できる選手になりたい」

 2010年7月、ドイツ1部シャルケの入団会見で決意表明。

 「雰囲気は全然違うし、こういう中でできればサッカー選手として一番幸せじゃないかな」「前にいい選手が多いので絡めればおもしろい」

 2010年8月、開幕節のハンブルガーSV戦に後半14分から途中出場し、ドイツ1部デビュー。
 
 「笑顔が素敵で、やさしそう」

 2010年9月、初対面した日本代表のザッケローニ新監督の印象について。
 
 「小指くらい取れても、という感じでやっている」

 2010年9月、1次リーグのベンフィカ(ポルトガル)戦で日本人選手8人目欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場。左足小指骨折を抱えながら奮闘。
 
 「ああいうスーパースターが、日本から来た有名じゃない選手を相手にしてくれる。練習中からちゃんと意見も聞いてくれるし。そういう人間性も凄いと思う」

 2010年11月、シャルケの同僚、元スペイン代表FWラウルについて言及。

 「FWがゴールを決めれば勢いにも乗るしね。FWにいいボールを入れるのはサイドの仕事なので」

 2010年11月、欧州CL1次リーグのリヨン(フランス)戦で右クロスでFWフンテラールの得点を演出し、移籍後初アシスト。
 「最後は危なかったけど、アウェーで勝てれば文句ないでしょう。1位で決めたし」

 2010年12月、シャルケは欧州CL1次リーグB組を1位突破。最終節ベンフィカ戦にフル出場し2―1勝利に貢献。

続きを表示

2020年8月20日のニュース